「半生ならではの」インスペクション ここで生きる 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
半生ならではの
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我が子がゲイ!
我が子を愛してるけれど、その事実を受け入れられない母の辛さは少しだけなら理解できる
でも、その言動がどれだけ我が子を苦しめているかが分からないなら、それは本当の親の愛ではない
言ってみれば母親の自己愛に過ぎない
自分の育て方が間違っていた? 自分のせいだ?!と感じてしまう「自己嫌悪」がそうさせるのであろう
親の愛を求めてもがき苦しむ心の葛藤を、見事なまでに表現している素晴らしい作品です
経験者でなければ、そしてこの監督でなければ伝えられなかったであろう
軍人を経験し、監督になり、この作品を仕上げたことこそが、彼の使命(の1つ)だったのではないだろうか
きっと母は変わらないままこの世を去ったのだろうと思わせるエンドロールに、胸が締めつけられそうになった
さて、話は変わるが、国のために命をかける人、全てを捧げる人の気持ちはこれっぽっちも分からないし、分かろうとも思わない
国が感謝する?そんな馬鹿な!
他国を勝手に敵国だと決めて戦争する「国」とは何?実態さえないただの幻
人を殺すことがもう1つの命を救う等といった偽善には絶対に共鳴できない
監督の人生観・戦争論ではないと思うが、そこだけは譲れずに1つ星をマイナスにした
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