「親の愛」インスペクション ここで生きる みきさんの映画レビュー(感想・評価)
親の愛
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2005年代の性的嗜好への偏見や嫌悪感が
(同性愛者である事を公言してはならない)
ヒシヒシと伝わってくるのだけれど
ゲイであることを認識しながらも
「黒、白、ゲイ関係ない」と理解ある上官がいて
同僚からの嫌がらせも表現を抑え気味なのか
それ程酷いものではない。
(もっと卑劣なものあるよね)
とは言え、過酷な訓練に加え激しい排斥行動よりも
フレンチ(ジェレミー・ポープ)と実母との関係性の方が見ていて苦しくなる。
保守的なクリスチャンである母親は
どうしても愛する息子が同性愛者であることを
受け入れ難いのだ。
海兵隊修了式、見違える程に成長したフレンチを
見て歓喜する母親と
「ストレートにはならない」のひと言で
一変する彼女の態度
「母さんは俺のもの」「俺は母さんのもの」
フレンチの母親に対する深い愛に泣きそうになる。
ドキュメンタリーを見ているような作品だった。
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