「ソフト開発者がすごいのか、それを使いこなした人がすごいのか」グランツーリスモ ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
ソフト開発者がすごいのか、それを使いこなした人がすごいのか
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日本人によって開発されたレース用ゲームソフト「グランツーリスモ」。レースカーの詳細な設定、レース場の細部まで調査して製作されたソフトで誰もが本格的なレーサー気分を実感できる内容。そしてそれを使いこなす主人公ヤンは将来プロレーサーを目指していた。この本格レーシングソフトを使いこなせればプロレーサーになれるという発想からレーシングドライバー養成プログラム「GTアカデミー」が設立され、トップゲーマーが徴集されます。荒唐無稽な展開でありながらも、実話という本作品。車社会とは言え、世の中の流れは省エネでエコが主流。爆音をたてて、猛スピードで走り回ることは時代遅れとなっています。車の魅力には移動できる道具だけではないということを投げかけているようにも思います。アカデミーでの教育を受けてレーサーとなり、プロレーサーとなる主人公。単純なサクセスストーリーとはなっていません。ゲーマー上がりのレーサーという嫌がらせ、事故による挫折等を経て、ル・マン24時間耐久レースへの挑戦そしてその結果と激熱展開でした。ラストにはあらためてソフト開発時のこだわりが映し出されています。凄いソフトだと思いました。
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