「ゲームではないシュミレーションの頂点をつかんだ人間のドラマ」グランツーリスモ kyoyumaさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲームではないシュミレーションの頂点をつかんだ人間のドラマ
映画ではない実話のドキュメンタリー。
〇ストーリー
主人公ヤンは5歳からスポーツカーのレーサーになることを決め 全くの偶然からその才能と努力でプロのレーサーの教育システムGTアカデミーの権利を勝ち取る。
家族の反対からはじまり、レーサー教育の場となる。GTアカデミーのチーフ・エンジニア、ジャックからも反発を受ける四面楚歌のスタート。やがてジャックはヤンの最大の理解者になるのだが・・・。
〇映像と音
CGなのか実車なのかが区別ができないが、ふとしたシーンでシュミレーションゲームのような映像が重なる。本当のレースなら今の順位がどこかなどわかるのは難しい。
コースのラインどりなども画面に出て、映画なのにゲームの画面を見ているような感覚になる。空中からの撮影、コースすれすれの路面撮影、レース場の独特な雰囲気の100万分の1秒を競う。全身の神経が画面に吸い寄せられていく・・・。
現在の最先端のテクノロジーの集合されている映像ですね。
音についてはもう150点です。異なる映画館に出向いてこの映画を見ました。
なにが一番違うかというと音なのです。具体的な映画館の名は伏せますが、それを体験するだけでもこの映画を見る価値があると思います。
〇ヒューマニズム
いろいろなシーンでの会話に感動しました。
・ヤンの父との会話・・・(対立と涙)
・ヤンの母は「わたしのヤン」と・・・・母親は子に対していつもこう思っているのが
伝わってきました。
・ジャック・・・・たくさんありすぎて書けません。ぜひ映画をみてください。
素晴らしい・・・もう一人の主役ですね・・・。
〇驚き
・この映画のストーリーは実話ということですが
実は日本でも同じ経験をされた方がいるようです。
名前は出しませんが グランツーリスモで世界チャンピオンになりその後プロのドライバ ーになった方です。
〇シュミレーター
・飛行機のパイロット育成時にはフライトシュミレーターを利用して各飛行場のシーンに対して訓練するそうです。
・宇宙飛行士の訓練でもシュミレータであらゆる条件を想定し対応力をつけるようです。
・実機と遜色ないリアリティを求めたシュミレーションを完全に理解した人の感動の物語