「まさしく王道のストーリー」グランツーリスモ JUUUNさんの映画レビュー(感想・評価)
まさしく王道のストーリー
本作は、世界的に有名なゲーム『グランツーリスモ』のタイトルをそのままに(ゲームではなく、ドライビングシュミレーターだそうですが)、実話をベースにした映画だそうです。
ゲーム『グランツーリスモ』は初期のプレステで遊んだことがあるので当然知っていましたが、まさかそのプレーヤーを実際のレーサーにしてレースに参加させる企画が現実にあったということをこの映画で初めて知りました。
で、ここでの評価が4を超えていたので、観るのを楽しみにしていました。しかし、序盤は『グランツーリスモ』と日産の宣伝用に製作された映像っていう印象が強く、あれっ?なぜこの内容で高評価なの?って思いながら観てました。その後の映画のストーリーは王道そのもので、夢を掴んだ若者の挫折と成功を描いていますが、なんのヒネリもなく、例えば映画『トップガン』をそのままカーレースに置き換えただけと言ってもいいくらいです。
中盤以降、主人公が次第に現実のレーサーとして成長していく姿は感動的でもあり、レースシーンにもそれなりの迫力はあります。しかし、ライバルのレーサー達もパッとせず、なんか今ひとつ盛り上がりに欠ける気がしました。映画としての面白さは同じくカーレースを描いた『フォードVSフェラーリ』のほうが勝っているように思います。
そんななかでも、ジャック・ソルターという指導者を演じるデヴィッド・ハーバーの存在感が素晴らしく、オーランド・ブルーム演じるGTアカデミー創設者だけでなく、主役までも完全に喰ってたと思うのは、私だけでしょうか。
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