「すごく面白い」グランツーリスモ 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
すごく面白い
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レースゲームのプレイヤーが現実のレーサーになる。苦労して権利を勝ち取ったのに、スタッフみんなに見下されているなどひどくアウェーだ。彼も彼できちんと頭をさげて挨拶している場面がなかったので、もしかしたら偉そうな態度をとっていたり心を閉ざしているか、コミュ障なのかもしれない。
日産やプレステ、グランツーリスモなど日本に対しての敬意がこれほどまでに詰まっている映画を見たことがない。没落国家であるせいかひどく誇らしくて涙が出そう。ただ、グランツーリスモは知ってはいたけど一度も遊んだことがない。この映画を最も楽しめるのはグランツーリスモをやり込んでいる人だろう。こんな素晴らしい映画を作ってもらえてうらやましい。
GTRがめちゃくちゃかっこよく描かれている。MTのないスポーツカーなんて、と思っていたのだけど、レースではMTが完全に時代遅れであることが示される。聞いてはいたけど、映像で見るとパドルシフトにはかなわない。
主人公は苦労してライセンスを勝ち取っていたのだけど、ル・マンで一緒に走る仲間はライセンスいらないのだろうか。どこかで取得したのだろうか。チームに一人いればいいのだろうか。
クライマックス、優勝じゃないのにめちゃくちゃスリリングで手に汗握る。素晴らしいな。
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