エージェント:アンヌのレビュー・感想・評価
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独り芝居
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98分の映画の中で登場人物は主人公のアンヌ(アジア・アルジェント)ほぼ一人、主に電話で話が進んでゆきます。確かにこれなら製作費は安くあがっただろうが、どうしてこんな奇妙な映画を撮ったのか真意が測りねます。
アンヌはかってロシアの諜報機関にいたらしいが今はサンモリッツで隠遁生活、愛犬は出てくるがほったらかし、どうも米国大統領選、オバマの選挙参謀がロシアのスパイだったことに絡んだ陰謀がちらつくが真相は不明。分かったのはアンヌがレスビアンでかっての同僚 カーチャともども誰かに狙われていることくらい、極めて難解な独り芝居劇でした。
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会話劇
現役を退いたスパイが、過去に係った諜報活動に巻き込まれて苦悩する物語。
映画は全編を通じて、ほぼ主役の女性しか登場しません。その女性が行う電話やメール等のやり取りで、鑑賞者は物語を理解することが出来る少し珍しい展開の映画です。
ラドクリフが主演する「フライト・リミット」が思い出される設定ですね。
映画は、一見シリアス。特に序盤は伏線を見逃さないように、或は状況を理解しようと集中して鑑賞していたのですが、物語が進むつれただの会話劇だと理解してドンドン興味が薄れていきました。
基本設定が単純だった「フライト・リミット」と比較して、スパイ物にしてしまった関係で複雑さが感じられたことが、会話劇だと致命的だったかもしれません。
クライマックスも分かり難くチープ。お金をかけない事がテーマになったように感じられて極めて残念でした。
私的評価は極めて厳しくなりました。
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