「ラストバトルと巧のセリフに感動」仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド かつさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストバトルと巧のセリフに感動
まず自分はライダーの中でも一番ファイズが好きで、20年振りに続編が出た事が嬉しくて仕方ないという層です、長文失礼いたします。
映画を観て時間やキャストの都合などもあり色んな部分で賛否両論分かれるのも仕方ないと思いつつも北崎さんが登場して指を組んでいるだけでも歓喜してしまう自分にとっては555で5以外の評価をつける事は考えられませんでした
話したい事はたくさんあるのですが長くなるので1つに絞って言うと、ラストバトルで巧が「これが俺だ、それだけのことだ!」と言った事が何故嬉しく熱くなったのかについてです。
ファイズ本編を振り返ると、巧は初めは自分に自信が持てず人との関わりを避けオルフェノクであることを怖れて隠していました、数々の戦いや経験を通して巧は不器用なりにも考え続けそしてファイズになることで幾つものその時の答えを見つけてきたように思います。
ファイズの仕様が「オルフェノクでなければ変身出来ない」であることにも重要なメッセージがあると考えます、カイザやデルタであれば必ずしもオルフェノクにならなくて良いのですが、巧が最初に身につけ変身し続けてきたのはファイズでした。
また逆にファイズに変身することによるデメリットもなく、カイザであれば人間は灰化、デルタは凶暴化がありますがファイズは変身出来ないだけなので、ファイズになるという事はオルフェノクを受け入れる事と同義になるのではないかと
オルフェノクになり人間の心を失った者は多数いました、そんな中で巧は人間として生き人間を守る道を選びました、その道は長く険しく幾つも幾つも葛藤を繰り返し巧が成長していった物語が仮面ライダーファイズであるとも言えます
件のセリフは下手をすると誰にでも当てはまり、特に意味のないセリフとなってしまう危険性がありますが、巧が変身し続けたファイズになり、人間でありオルフェノクである自分自身を受け入れながら「これが俺だ、それだけのことだ」と言ってくれた事、夢の続きを見せてくれた事がとても嬉しかったのだと思います。
ただ1点どうしても受け入れられない点があり、条太郎がファイズのベルトを「つまらないものですが」と言っていたのはやめてほしかったです。