ランガスタラムのレビュー・感想・評価
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ラーム・チャランの違う顔
長い…でも後半になるにつれ加速して面白い。
主人公が難聴という設定がしっかり活きていて、細かいところまで作り込まれている。
後半の展開はいろんな伏線が回収されていって、まさかのラストまで瞬きを忘れるほど見入ってしまった。
格闘シーン、ゴキッ!ガスッ!という音がリアルで生々しい。
インドの社会背景がベースになっているせいか、いったん収束するのに痛快ではない、脈々とした怒りは消えていないというような、なんとも言えないラストシーンだった。
RRRとは違うラーム・チャランが素晴らしい。
補聴器ちゃんと付けていれば…
2022年公開RRR大ヒットに肖ってか
2018年作品が今年日本で公開🇮🇳
RRR同様、ヒットするか?!
否🖐
歌と圧巻の踊りは楽しいけれど
それだけでした💦
無駄に長いし(インド映画あるあるを踏まえても)
主人公にイライラさせられっぱなし😂
中盤1時間を🚌💨省き
前半1時間と後半1時間でまとめてあれば
完結に分かりやすいストーリー展開で
楽しめたかも🤔
腐敗した独裁政権が諸悪の根源かと思いきや
まさかの真犯人と超絶カースト制度💢
ラスト、復讐を成し遂げてもなんだか全然スッキリしない😫
社会の縮図の映画
ランガスタラムという牧歌的な農村。
変革を拒み続けたこの舞台では村長プレジデントがソサエティ(役所)と裏で手を組み独裁政治が行われていた。対抗馬のいない中、心優しく聡明なクマールが立候補し選挙戦が始まるが……。
この映画は常に不穏な空気が付き纏う。
不振な死を遂げる、プレジデントのやり方へ物申した村人達。彼等が始末されたと知り兄のクマールを守る為に躍起になりながらも空回りする難聴の青年チッティ。
そして彼はある事件を切っ掛けにある目的の為に己の人生を捧げる。
チッティの狂気にも見える復讐劇は辛いものがある。
長期政権は必ず腐敗する
まるでどこかの国のようだが、この村長じゃいかんと立ち上がる兄と、耳が不自由なためなにかとバカにされるが、気は優しくて力持ちの弟が主な登場人物。後半になってからようやっとストーリが面白くなってくる。まさか最後はポリティカルサスペンスになるとは❗
最後まで展開が読めない
1980年頃のインドの話だと言う。
かなりプリミティブな様子で描かれていて
素朴なインドの田舎風景と相まって物語は進行していく。
全体的な雰囲気としては「ムトゥ 踊るマハラジャ」の様な雰囲気であって
インドの民謡もふんだんに使われ
昔のインド映画の雰囲気だった。
しかし気になるのは「RRR」に出演したラーム・チャランの存在。
耳が不自由と言う事以外ちょっと掴みどころが無くて
非常に衝動的な性格として描かれている。
つまり全然主人公っぽくない感じなのだ。
身内が侮辱されたと聞いて侮辱した奴をボッコボコに殴りつけたりして
あまり主人公らしくない。
そのうち後に嫁となるサマンサ・ルス・プラブとの恋愛物語が始まる。
ここら辺は安定のインド映画。
ダンスシーンも出てきてまさに待ってましたの展開。
ところがこれも尻つぼみ。
あれあれ?違うの?と思うと
地方をプレジデントと呼ばれる実力者がランガスタラムが牛耳っている。
ここら辺は日本の時代劇の悪代官の役どころだなと思ったら
主人公の兄が選挙に出馬して
その汚職まみれの政治を変えていこうとする。
これもあれあれ?主人公が立ち上がらないの?と思う。
なんか選挙で革命を起こすって言う風な政治ドラマになるのかな?と思ったら
何故かいままで選挙に出馬する候補者が死んでいったと言う過去がある。
なるほどこれはプレジデントに楯突くと何かあると言うわけね。
それに打ち勝って我らの大勝利で終わるというわけかと思ったら
これも兄が殺されてダメになってしまう。
えっ?ここで主人公が代わりに出馬するの?と思ったら
それもしない。
んー?どうなってんだこの物語は?と思ったら
バングラビートの強烈なタンスシーン。
あまりに過激でうるせえなと言うくらいのものだった。
ここら辺から物語が少しづつ変化していく。
だんだんと祭りの熱狂さで少しづつ狂気じみてくる。
ただここも大規模なダンスシーンがあってそれも中途半端に終わる。
その後の物語は伏せるが何故前半が素朴な昔の映画だったか。
主人公が衝動的であまり主人公らしくないとか
後半になるにつれて音楽もだんだんと熱狂的になり
意外な展開を迎える。
最後にこの映画がたどり着いたのは
サスペンスという事になった。
こちらは「へっ???。」となってしまうけど
前半全ては最後の伏線であったという事が分かる。
最初は「踊るマハラジャ」の素朴なインド映画という感じがしたのだけど
最後の最後は結局現代劇になった。
それもまるでパク・チャヌク監督の韓国映画っぽいエンディング。
やっと腑に落ちたという感じ。
多分インド映画に明るくハッピーという要素を求めるなら
この映画は全然ダメだと思う。
自分の想像するインド映画の斜め上を行ってる感じだと思った。
だからインド映画=明るくハッピーと捉えている人は
未消化感がハンパない。
でも1つ1つに伏線があってエンディングにカタストロフィーが待っているという事を考えると
最後はこういう事だったんだという感じになると思う。
未消化感が強いから評価しない人もいると思うけど
個人的にはそこそこ面白い映画だと思った。
インド映画が好きな人は是非。
残念
ストーリー(夫を殺された叔母が兄達に十分警告すべきなのにしない。補聴器買ったのに必要な時に持っていない。大事な時に何故美人の踊りを見にいけるのか等々)、人部設定(主人公の人格性格愚か過ぎ)、編集(時系列何度も飛び過ぎで切り方繋ぎ方が悪い)エンディング、どれもイマイチ。
臥薪嘗胆で最後に復讐。だけど全然スカッとしない。モヤモヤが残る。
インド映画は何度も観てきて素晴らしいのも多々あるが、この映画は自分のインド映画の中では最低ランクとなった。
インドの社会背景を少しでも知ってから見るべし
ラームチャランの転機になった作品であるとか、ラストがどうやら不穏であるとか、割としっかり前情報有りで鑑賞。
政治的なストーリーはある意味ミスリードで、実はカースト制度による殺人だったというオチ。冒頭のシーンから、伏線が回収されていった事をラストで突きつけられて、この映画ミステリーだったのか!と驚いた。これはインド社会について全く無知だった以前の自分が見たら、あまり理解できなかったと思う。RRRでインド映画やインドの文化に少しでも興味を持った状態で見たことが、結果的に良かった。
だから誰にでも勧められるかというと、少し難しいのかな。。
私にとってはRRR以降何本目かのインド映画。少し前に見たブラフマーストラでも思ったけど、ダンスシーンは映画館で見ると特に長いとかは気にならない。家で見ると飛ばしてしまうので、インド映画は映画館で見るのが良いのかもしれない。(トイレは気になるけど。)癖になるような音楽もとても良かったし、画面全体がアースカラーで、美しかった。ちょっと悲しかったのはエンディング。え?終わり??となった。
因みにパンフレット買ったけど、テキストが安宅直子さんで、読みやすく勉強になりました。
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