「PENALTYLOOPENALTYLOOPENAL…」ペナルティループ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
PENALTYLOOPENALTYLOOPENAL…
ループものの中でも一風変わってそうで楽しみにしてた。
少し前に読んだ、宮野優による『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』 に設定が似てるところも興味深かった。
導入から復讐開始まではスムーズ。
身元確認に現場まで連れてくかとか、復讐執行の権利含めて彼女に血縁者はいないのかとか、少しモヤモヤ。
鳩のフンへの反応が初見ぽいのに、自販機の明らかに“知ってる”行動にも違和感。
(これについては理由づけできなくはないけど)
中盤、仲良くなるあたりはコミカルで非常に面白い。
急にラフになる若葉竜也と、戸惑いを隠せない伊勢谷友介の演技の対比が効いている。
しかし、そのぶん最初の復讐時の憎悪や殺意の薄さが勿体ない。
VRオチは、理屈は通るものの少々拍子抜け。
こういう作品は、ループの理屈よりその条件下での人間の心理や行動を濃く描いてほしい。
そういった意味では本作は物足りない。
唯が何から逃げていたのか、溝口は誰から指示を受け何を「出せ」と言っていたのか。
岩森と唯の関係性や溝口の動機なども読み取れず、感情移入できないのも難点。
復讐を延々と繰り返すこと自体は虚しいが、一時の激情で同意する心理は分からなくもない。
しかし、「VR内で」と言われたら、逆に「ふざけんな」と思ってしまいそう。
すべてにおいてこの設定が足を引っ張ってしまっていた。
散りばめた謎もことごとく未回収なので、結局なんだったんだろう、という印象で終わってしまった。
コメントありがとうございました。
「ループの理屈よりその条件下での人間の心理や行動を濃く描いてほしい」というご意見は本当にその通りだと思います。
「VR内で」殺人犯に復讐するというサービスが存在するとして、そのサービスを利用する前に、実際の殺人犯がどうなるのかを確認してから利用するのが普通だと思うんですけど、どうやら本作における岩森は確認せずに利用していたみたいで、この辺りの心理とか行動は、同意できないものでしたね。
共感、コメントありがとうございます。
殺される方にも記憶が有ったら、逆に返り討ちにしようとは思わないのか、それも気になりました。
懺悔とかの意味も考えれなくはないですが。
投げっぱなしに、私も「ふざけんな!」でした。
コメントありがとうございます。
もうおっしゃるとおりです!
心理や感情が浅すぎです!
出せって言ってたのは燃やしてた極秘文書ですね。官庁職員らしくて。
それも復習のループがしたくて
取ってつけただけでした。