「アイリスの花言葉。」ペナルティループ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
アイリスの花言葉。
今年119本目(合計1,211本目/今月(2024年3月度)37本目)。
(前の作品 「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ」、次の作品「Moonlight Club in LOVE」)
異様にネタバレ関係が厳しい作品です。一応、公式サイト、公式ツイッター等アカウントでは規制はないですが、趣旨的にネタバレになるようなことは何も書けない状況です。ただ、ここの「予告編を見る」から、お花としてのアイリスは一つキーワードになります。
アイリスは一般的にお花屋さんで見ることができますが(日本では大阪市基準だと5月くらいまで)、もともとアヤメ科の植物です。ただ、「あやめ」という場合、カキツバタなども含みうるので、「あやめ」と「アイリス」は別扱いされていることが多いです。
そしてアイリスもその由来は虹の女神に由来する通り、いろいろな花を咲かせますが、その色の多さも魅力の一つではあるものの、中には外来種で日本では「やや駆逐傾向にある種」(「やや」であり、見つけたら根こそぎに、というものではない)のお話まで登場します。ただ、全般としては花言葉という扱いであり、アイリスの花そのものが出るわけではありません。
※ この点は、花言葉そのものの知識をストレートに聞いてきた「ヴァイオレット~」と似たものがあり(登場人物の一人が「アイリス」)、同アニメを見たことがある(あるいは、アニメ版4話。いわゆる「アイリス回」といいうるもの)かどうかでも理解が変わるという、「別の作品の知識があると有利」というかわった映画です。
※ ネットフリックスでは(契約者に限り)無制限視聴可能(劇場版、アニメ版)。
一方、アイリスの花言葉それより以上にこの映画はいわゆる「ループもの」という扱いで見た方が多いと思いますが、いわゆる「脱出経路」を探す中にあたって「一度しか出ないハズレルート」が妙に多いので、一度しか出ないところも多々でます。このあたりは好き好み分かれるかな…といったところです。
そして、「同意します・同意しません」が指すもの(予告編参照のこと)が「何を意味するか」についてはネタバレなのだろうと思います。
70分ほどでさくっとみられる作品としてはおすすめ以上といったところです。
アイリスの花言葉については知っていると明確に有利かなといったところです。
採点に関しては以下を考慮しました。
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(減点0.3/民法90条と119条に関する考察が雑) ※ ネタバレ回避のため条文番号でのみ記載
民法90条により無効になる行為は、119条の適用はありません(絶対的無効行為)。
(減点0.1/民法93条に対する考察が雑)
93条による意思表示は、善意の第三者に対抗できません(善意でありさえすればよく、無過失かどうかは問われない)。
※ どちらもネタバレ回避の観点からさくっと書いていますが、一部憲法論と絡む論点に飛ぶ映画でもあり、どうなんだろう…といったところですが、公法論(憲法行政法論)で書くとネタバレどころの話ではありませんので、そこはさくっと省略しています(Plan75のように、それについて触れないとレビュー不能という作品は除く)。
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