ペナルティループのレビュー・感想・評価
全73件中、1~20件目を表示
面白いと思う人にだけ分かればいい、というスタンス
デビュー作に続きオリジナル脚本で臨んだ荒木伸二監督は、この第2作で「これ以上のループものは出てこないよね」というものを作るつもりだったという。確かにサスペンス系のループものでは、主人公が殺されて意識がなくなるとその日の朝に戻っていたり、大切な人が殺されてしまうのを回避するために何度も戻ってやり直すなど、被害者側の視点で描かれる筋が多い。一方本作では、恋人を殺された主人公・岩森(若葉竜也)が復讐のため犯人の溝口(伊勢谷友介)を殺す行為が繰り返される、つまり(仇討ちとはいえ)加害者側の視点でループするという点が斬新だろうか。
ただし、意図的なのか、あるいは予算や尺の事情なのかはわからないが、観客の理解や感情移入を助ける説明になりうるストーリー上の要素をかなり省略しているので、そうした要素を想像で補完しながら鑑賞しないと楽しめないだろう。恋人・唯(山下リオ)との出会いは描かれるが、犯人を殺して復讐したいと思い詰めるほど深い仲になる過程は描かれない。ループが起こる“仕組み”は途中で説明されるが、どんな理由でどういった経緯でその仕組みが作られたのかは語られない。ループ内で殺される側の溝口の意識や記憶をめぐる状況も次第に明かされ、そこから少しばかりユーモラスな転調もあるのだが、そうした状況を実現させる“仕組みの裏側”を想像すると、倫理的なまずさを思ってしまう。
ネタバレを避けるため具体的なことは書かないが、最後まで観てこういう話だったと知らされたところで、独創的というよりは独善的だったかなという感想。CMやMVでキャリアを築いた監督らしく、たとえば水耕栽培工場の広大な屋内で若葉竜也がただ一人働いているシーンなど印象的なビジュアルもあっただけに、面白いと思う人にだけ分かればいいとでも言いたげな間口の狭さがもったいない。次はほかの脚本家のシナリオを演出するか、共同脚本で撮ればもっと視野が広がり客観性が増すのではと期待する。
新鮮味が欲しいタイムループSF?
普通、脚本には起承転結があり、話のラストのオチを考えてから
映画って撮るのでは??
恋人を殺された岩森(若葉竜也)が契約した
プログラムの名称が「ペナルティ・ループ」でした。
殺人事件の被害者家族が、入会する仕組みで、
殺人犯を何度でも何度でも殺して復讐が出来る・・・と言うプログラム。
タイムループもので、SF的でもあるけれど、この映画の大部分は
6月6日月曜日を何度も何度も繰り返すことにあります。
恋人の唯を殺したらしい溝口(伊勢谷友介)を毎日、毎日、
溝口の車の中で殺して川に沈めて部屋に帰ると
深夜の11時59分に寝付きます。
そして翌朝起きるとまた6月6日月曜日。
全く似たような日を繰り返して、午後には駐車場に停めた溝口の車の中で
溝口を刺し殺します。
3日目位から多少の学習効果(変化?フェイント?)が溝口に現れます。
一日目と二日目は、
工場の休憩所にある自販機のコーヒーを飲むたびに溝口は気分が悪くなり、
マイカーにたどり着く頃には意識をほぼ無くしている。
そこへ岩森が追いかけてきて包丁で何回も刺して殺してしまう。
そして死体の処理をして自宅に帰り就寝する。
三日目。
溝口は岩森に刺された傷が疼くようになる。
昼に飲むコーヒーにもなんか入ってるのでは?と疑い、
そこで自販機のコーヒーを近くに座っていた女子社員に、
「間違って押したから、あげるよ」とコーヒーを渡す。
すると女の子は気分を悪くなる。
その翌日は紙コップのコーヒーを岩森に渡して自分も買い
2人で飲むように促す。
★この小ネタは、何の意味もなかった。
★岩森は気分が悪くなったりせず、屋上へ上がって溝口は岩森の
ボストンバッグの中に拳銃を見つける。
岩森はそれを知らない。
溝口は「これで殺せよ‼️」とばかりに岩森を促す。
凶器が包丁から拳銃に変わるけれど、単なる小手先の目くらまし。
(拳銃を発射して殺すシーンは増えた)
この作品の原案と脚本そして監督をしたのは荒木伸二さん。
劇場公開一作目の「人数の町」を観ています。
こちらも完成度は似たような感じだが、発想が面白い。
★借金で食い詰めて行き場もない主人公が、「人数の町」と言う施設に
連れていかれる。
そこは衣食住からSEXに至るまで保証される。
簡単なゲームをすると食事がもらえる。
たまに街を出てバスで選挙の投票をする。
しかし戸籍も名前も奪われて、監視人がいて逃げられない設定。
衣食住が満たされれば、「名前」や「行動の自由」はなくても
人は満たされるのか?
「人数の町」は監獄そのものではないか?
と言うような話し。
「ペナルティ・ループ」は若葉竜也が好きだから、まあまあ観れたが、
殺人の動機は何?
溝口は同僚みたいだったが、唯の恋人?片思い?ストーカー?
知情のもつれ?それとも快楽殺人?
溝口が4日目くらいにポツリと言う、
「彼女は死にたがっていた・・・・」
ループの8日目に突然、
「これで6月6日は終わります」とアナウンサーが告げて、
ループは終わる。
岩森はケーブル(プラグ)を抜かれて、車を運転して、空を飛ぶトンビを
見上げたら、突然歩行者が目に入る。
急ハンドルを切って、衝突・・・事故って・・・
死ぬんなら「気狂いピエロ」みたいで、その方が良くない?!
「大丈夫です・・・」
なんて、最低なラスト。
そして前後は忘れたけど、
「あいつ・・・(溝口のこと)・・・あいつはどうなりましたか?」
それはこっちが聞きたいよ‼️
伊勢谷友介もここまで落ちたか
あの伊勢谷友介がこんなクソみたいな役に出るようになったか、、、それしか残らないような映画。
そもそも一回殺されるだけでも相当痛くて嫌だろうに、最後は全然「ほら、殺せよ」みたいな感じになっちゃっているだけで、もう白けるんだわ。自分が殺されることに協力的になっちゃダメでしょ、緊張感全然無くなるんだわ、それやられると。
そうなったら、あとはもうどうぞ勝手にやっちゃって下さい、と観客は置いてけぼり。もうはよ終われ、と思うも、面倒くさいことにどんでん返し的なオチまで付けちゃって。もういいんだって、そういうのは、遅いの、もう何したって手遅れ。
あー、伊勢谷友介もお金困っているんかねえ。全然オーラ無くなって、肌も全然ガサガサしているし。やっぱり薬やっちゃダメだよねえ。広末と一緒に落ちるところまで落ちそう。
余白の深さ
ペナルティループ──欲望の代償と人間の成長
海岸で燃える紙片。
その灰の底に、かすかに見えた「極秘」の文字。
この一瞬が、物語全体を貫く暗い影を象徴している。
『ペナルティループ』は「タイムループサスペンス」と呼ばれるが、SFでもファンタジーでもない。
むしろ、未来の技術を背景に、人間の感情と倫理の普遍性を問いかける作品だ。
最初に湧き上がる感情は、悲しみと寂しさ。
しかし事実を知ることで、それは怒りと憎しみに変わり、やがて復讐心へと転化する。
その復讐は、VR空間で繰り返される「死刑執行」という形をとる。
だが、プログラムは冷酷だ。
抵抗は許されず、イレギュラーは即座に修正される。
人間の感情が変化しても、システムは変わらない。
この不一致こそが、作品の核心だ。
面白いのは、ユイという女性の沈黙だ。
彼女は何も語らない。
ただ、海岸で紙を燃やす。
その紙片に刻まれた「極秘」という断片が、彼女の背負った絶望を暗示する。
それは会社を守るためだったのか?
それとも、彼女自身の正義を貫くためだったのか?
もしその秘密が明るみに出れば、困るのは会社ではなく、会社が握っている「人質」なのだろう。
ユイはその構造を知りながら、数年間、沈黙を続けてきた。
そして、追われる身となり、駅で「帰る」と言いながら、逃げるように主人公の車に戻ってきた。
主人公は、ユイの秘密を知りたかった。
しかし、彼女は決して語らない。
「質問禁止」──その言葉を繰り返す彼女に対し、主人公はやがて悟る。
彼女が話さないことは、もうどうでもいい。
彼女が言った「あなたが作ってくれるオムライスもペペロンチーノもみんな好き」という言葉だけが、永遠の真実だ。
死にたいと願い、殺されるまま殺された彼女。
その背後にあった絶望は、最後まで語られない。
だが、その絶望の中で、彼女は主人公との幸せなひとときを作ることができた。
この思い出を抱いて、彼女は死を選んだのだ。
ペナルティとは何か?
タイトルにある「ペナルティ」は、単なる罰ではない。
主人公は、復讐という欲望に駆られ、未来のサービスを利用した。
その瞬間、彼は自分の感情をシステムに委ね、自由意志を一部放棄した。
この選択こそが、彼に課せられたペナルティの始まりだ。
「喪黒福造」的な構造──欲望を満たす契約の代償として、彼はループという罰を受ける。
毎日同じ殺人を繰り返すことで、復讐心は虚しさに変わり、やがて「殺すことをやめる」というイレギュラーを生む。
この過程は、欲望の代償としての精神的ペナルティであり、彼の成長の条件でもある。
ユイもまた、覚悟を決めていた。
秘密を守るために死を選んだ彼女と、欲望を超えて「質問禁止」を受け入れた主人公。
二人は異なる形で、自分の欲望を超える覚悟を示した。
だから、この作品は「罰」よりも「成長」を描いているが、成長の条件としてペナルティが不可欠だったのだ。
そして主人公は学ぶ。
VRではなく、生きている現実の中でこそ、幸せは見つかる。
事故で顔から血が流れても、「生きている」と感じることが、幸せの第一歩なのだ。
「大丈夫…ですか?」
「大丈夫で~す」
──それでいいのだ。
大丈夫デス
ループもの作品が大流行する中で、低予算でありながらオリジナリティに富んでいる。何しろ、誰が砂原唯(山下リオ)を殺したんだ?!という過程が全く描かれず、犯人であろう男・溝口を復讐のため何度も殺すというストーリーなのだ。いや待て。2回目の6月6日からは溝口も岩森によって殺されるということを知ってるぞ!つまり、通常のループ作品ならば主人公(もしくはそのパートナーとともに)の視点でのみ繰り返しが認識されるのに、殺される相手も繰り返しを知っているのだ。まるでAI。うーん、斬新。
しかしながら、あの手この手で殺人を試みたりすれば、相手だって身構える・・・が、相手の溝口は殺されることを運命だと思って素直に受入れている。やがて、被害者遺族のためのループゲームをVRによって実現しようとしている業者がいることが判明。岩森と溝口は運命共同体のようにシンパシーすら感じている様子だし、復讐殺人を手伝ってさえいるのだ。笑いと虚しさも取り入れたゲームの世界・・・しかし、いつ終わるんだ?
いいように解釈すれば復讐することの虚しさをメッセージとしているのだろう。そして、『マトリックス』的装置と『オーメン』の666。色んな映画の要素を取り入れて、静かに展開する雰囲気は好きだけど、全てが業者によるものだと考えると、単に復讐劇を楽しんでるだけのような気もする。全ては夢、ゲーム。平凡な日常から抜け出したいがために、VR業者が暗躍する世界とも言えようか。
ラスト、自損事故を起こして痛い思いをする主人公・岩森。ようやく現実に戻れたことの証ではあるけど、「痛み」ということがわかったようなのでハッピーエンドなのでしょうね。
ボウリング場のシーンはちょっとだけ良かった。
誰も居ない森で木が倒れたら、その木は音を出して倒れたのか?
※がっつりネタバレしているので注意。見終わってから読んでください。
哲学で有名なこの古い命題は、認識と世界の関連性によって答が変わる。
認識され得るものを以て世界とするなら、認識されていない部分での事象は「存在しない」、すなわち音は出なかったことになる。
タイムループの中で主人公は何度も復讐の殺人を繰り返す。
が、それは途中でタイムループではなく仮想空間での演出だということがわかる。
この仮想空間で、契約者は好きなだけ復讐を遂げることができる。
主人公(若葉竜也)は自分の恋人(山下リオ)を殺した犯人(伊勢谷友介)を何度も殺すのだが、途中で「もういいです」と管理者に訴える。
この時点で主人公の中の復讐欲は浄化したようにも見えるし、あるいは何度も殺される犯人が「実在のものではなく、ただ殺されるために存在する複製物」であることに気付いたからかもしれない。
今いる世界が、「木が音を出さないで倒れた世界」であることに気付いたからかもしれない。
主人公に都合良く物事が運び、復讐を遂げられる世界。それは本当の世界なのか?
視点が犯人(伊勢谷)側に変わるシーンがある。そこから主人公と犯人の交流が始まるが、犯人は自分が「繰り返し殺されるだけの存在」であることに気付き、達観する。なので殺されるシーンでは唯々諾々と殺される。
この時点で、主人公も犯人も、「殺す」という行為の概念がおかしくなっている。
殺すということは自分のいる世界から抹消することなのに、何度も現れるからだ。
それに気付き、主人公の復讐欲は浄化される。
更に犯人から告げられた「彼女も死にたがっていた」という告白から、彼女の死が「理不尽な殺人」ではなく「彼女が求めた最期」ということがわかり、犯人を殺す理由は無くなってしまう。
それでも最後にもう一度犯人を殺したのは、その犯人が実在のものではなく虚像だとわかっているからだ。
最後に殺される前に、犯人は絵を書き、そして殺されるのが恐いと独白する。何度も繰り返す虚構の世界の中で、たった二人、それを意識して過ごしてきた同志。お互いがそう思い、しかしすべきことをして、ループする世界にケリをつける。
6月7日になってから、犯人の描いた絵を主人公は見つける。それで、あの犯人は虚構だったけれども確実に自分にとっては「存在していた」ことを認識する。
現実世界に戻るためのリハビリ世界で、死んだはずの恋人と一日を過ごす。
構築のための情報が少なかったからか、主人公の問いには答えず、はぐらかすばかり。そして主人公から一定以上の距離を取れない彼女の後姿を見て、主人公は再度、そこが虚構の世界であること意識したはずだ。
主人公は何を感じて、居心地が良いはずの虚構世界を捨てて現実世界へと戻るのか。
そこが、この映画の一番の主題だ。
恋人は何をして殺されたのか、犯人は実際にはどうなっているのか、ディテールを省いている部分が少なからずあるのは、メインのテーマから逸脱してとっちらかるから削ったのだろう。フォーカスすべきは主人公の情念で、そこに至る経緯は「余計な情報」だからだ。
描かれなかった部分から「なぜ描かれなかったのか」を読み取ることが必要になる。
そういう意味で、個人的には最後のパート……ケーブルを抜いた後の現実世界のシーンは不要に思えた。
あのケーブルを抜くという行為だけで、あの仮想世界の空虚さに気付いた主人公が現実世界へと進み出ることが十分に伝わるからだ。
フランス映画ならあそこでスパンと切るだろうな、と思った。
雑音だらけの世界で、事故を起こして血だらけになりながらも「大丈夫です」と答えた主人公が、何を以て「大丈夫」と答えたのか。最後にそれを監督は描きたかったのだろうけど。
斬新な視点の変化
タイムループものの作品は数多くあるが、この作品が他と一線を画する部分は視点の違いにある。
多くのタイムループものは主人公が謎のタイムループに巻き込まれそこから脱出するものだ。しかし本作では「謎のタイムループ」を仕掛ける側が主人公なのが面白い。
つまり、大概は伊勢谷友介演じる死刑囚が主人公側であるはずなのだ。
そして、物語は、若葉竜也演じる復讐者がタイムループを繰り返すだけの状態から死刑囚の視点が加わり俄然面白さを増していく。
てっきりループしても復讐者以外の人物の記憶その他はリセットされるものだと思っていたから、死刑囚にも記憶が蓄積されているところが面白い。そのせいで二人の攻防は複雑化していくが、死刑囚が何となく状況を理解し始めてから劇的な変化が起こる。
それはある意味で復讐者の心境の変化でもある。
タイムループを抜け出せず、プログラムの終了を待つだけになってからは死すらもどこかコミカルで、二人は陽気だ。
思いもしなかった展開に驚きと笑いが込み上げる。
そして最後にもう一つ興味深い点として、死刑囚の変化を上げたい。
死刑囚はプログラムの存在であるから実在しているわけではないバーチャルだ。本来は死刑囚に変化は訪れないはずである。
逆にいえば、復讐者との交流によって変わったのだとすると、それは事前に予想できる範囲の行動だと言える。
つまり彼は、悔い改めることができることを意味する。
最後にリセットされたあと、残された「絵」にもの悲しさを感じた。
と同時に、意味があったのか定かではない復讐劇に一筋の光明と新たなしこりを残し、複雑なやるせなさを感じた。
今日は死ぬのにはいい日だ
心の変化
加害者に対しての置き場所のない気持ち、そんな気持ちを少しでも緩和するためのサービス。
本能のまま殺す岩森だったが、5回目あたりから気持ちの変化が、、、
殺意が薄れてきたけど契約に同意したために契約終了の日まで殺さなければいけない岩森と殺されることを受け入れた加害者のおはなしに移行していく。
殺意って何度も殺すと薄れていくものなのか、、未知なのでわからないけど、、
敵対していたふたりが距離を縮めていくようすが面白い。
「撃つよー」「どうぞー」めっちゃカオス(笑)最後のて繋ぐシーンとかね、、
飲まされると見せかけての…ところのシーンもシュールでとても好き(笑)
なにより若葉さんのお芝居が凄い。いろんな若葉さんが見れます…ひとつの映画の中で別人のような顔をたくさんみせてる、あんなに甘えん坊で虫にも優しい人でもいろんなひとに七変化してた、、人っていろんな顔を持っているし、少しのきっかけで変わっちゃったりする、人間って多面的なんだと、
説明台詞がめちゃくちゃ少ないので頭を働かせないといけないですね、世界観がすごいカオスな映画、見たことのない映画でした
昨日と今日と明日が地続きになっていることに素晴らしさを覚える
恋人が殺されて、その復習を何日くり返すループもの。
最初、復讐して水に沈めるシーンで、
殺すのも、袋につめるのも、水に沈めるのも
体力がいりそうで、復讐も大変だなと思っていた。
が、また同じ次の日がきて、自分事のように
これまたやるのか…つらいな…と思ってしまった。
ループが終わった瞬間、昨日と今日と明日が
地続きになっていることって
こんなに素晴らしいことなんだと思って、じーんときた。
見る人によって、好みが分かれる作品だと思うが、私は好きだと感じた。
予告編で重大なネタバレしてる
心理戦かと思いきや!?
冒頭からセリフもほとんどなく、かなり静謐な感じで始まります。
ループする前のまさに1回目が、実に丁寧に描かれていて、
それがゆえに2回目以降のループが実に面白く感じました。
3回目のループで、全員「記憶が残っている」ことがわかってからのループは、
心理戦になっていたので、これがもうちょっと続くと面白いなあ〜と思っていた矢先、
若葉竜也と伊勢谷友介がタメ口で割とゆるく話していのが、むしろインパクトがあって、
かなり脱力系の笑える要素がてんこもりの展開になっていくところが良かったですね。
復讐劇かと思いきやそんなことはなく、
ペナルティーループというプログラム上のVRであることが、後半にわかります。
とはいえ、そこでの復讐がプログラムされているため、絶対に完遂させるんですよね。
それはそれで面白いのだけれど、終わり方が実に微妙な感じがしました。
面白い設定なのに勿体無い!!
もっと面白くできた作品な気がします。
とにかく、若葉竜也と伊勢谷友介の演技が最高に面白い作品です!!
新たなループ作品
全73件中、1~20件目を表示












