「面白いところもあったけど不満も多い」ボーはおそれている kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いところもあったけど不満も多い
アリ・アスターは前作の「ミッドサマー」がよかったから期待していた監督。ホアキン・フェニックスと組んでホラーコメディを作り上げたってことなら少し期待してしまう。
序盤からなかなかイカれた映像で驚く。全く怖くないけれど。むしろ笑えてしまう。病んでいるボウにはこう感じてしまうということなんだろう。でも、現実と妄想の境い目が曖昧すぎて、脳が誤動作起こしてしまう。
それなりに激しい展開があって、イカれた物語なのに今ひとつ乗り切れなかったのは余計長さのせい。後半はさすがにグッと引き込まれたけど、あの終わり方でまた疑問符が残ってしまった。なんじゃあれ?
去年観たエヴエヴも長くて難解な映画だったけれど、本作もなかなかの仕上がり。理解力の低い私には無理があった3時間だった。
ただ、ホアキン・フェニックスの演技はすごかった。「ジョーカー」で狂気出しまくって、「カモンカモン」でヒューマンな面見せて、「ナポレオン」でカリスマ性見せた後にこれだもんな。すごいとしか言えない。ホアキン・フェニックス見るだけでも価値がある。
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