「青森にイナズマ(実際は夕方頃から夜にかけて吹雪)」愛にイナズマ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
青森にイナズマ(実際は夕方頃から夜にかけて吹雪)
2023年映画館鑑賞72作品目
12月17日(日)シネマディクト(青森市)
通常料金1800円
監督と脚本は『ガール・スパークス』『川の底からこんにちは』『舟を編む』『ぼくたちの家族』『バンクーバーの朝日』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『茜色に焼かれる』『月』の石井裕也
あらすじ
映画会社の支援1500万円を受けて自分の体験を元に映画を作ろうとした若手監督折村花子は助監督と対立し病気を理由に監督を下され脚本は大幅に書き直される
実家に帰った花子は父と2人の兄と再会
行きつけのバーで仲良くなった元俳優正夫を助監督として引き連れてきた花子は家族を出してドキュメンタリー制作を試みた
松岡茉優出演で男2人きょうだいの長女役といえば白石監督の『ひとよ』を彷彿させる
次男雄二が共通しているのは偶然か
父が暴力的なのも共通しているがこっちの父は生きていたしあっちの母は生きていて出所してきた
あっちに比べると設定や人物像など若干イマイチだ
松岡茉優が『小公女セーラ』のラビニアみたいにヒロインを虐める敵役なら良い芝居してるなと感心するわけだがそれが助監督から虐められる役だとストレスが溜まり「バカにしないでよ」と抗議したくなる
バーの店主が2人のキスに動揺しグラスを連続で落として割るシーンは笑いどころ
2人のキスは隠す感じで実際はキスしていないようだ
松岡茉優は能年玲奈と違いキスシーンNGではないはずだがおそらく窪田正孝の妻水川あさみに対する配慮だろう
少なくとも『月』よりは石井裕也監督らしい作品
マスクから血が滲み広がる点も彼らしい
久しぶりに再会した折村一家は口論しつつ絆を深める
「消えた女」から「消えない男」に変更か
配役
映画監督の折村花子に松岡茉優
俳優を諦め花子の助手をしている舘正夫に窪田正孝
花子の上の兄でホテルの社長秘書をしている折村誠一に池松壮亮
花子の下の兄でカトリックの牧師の折村雄二に若葉竜也
正夫とルームメイトだったら俳優の落合に仲野太賀
携帯ショップの女に趣里
誠一を秘書として雇っているホテルの社長に高良健吾
映画プロデューサーの原にMEGUMI
「理由は」「ありえない」「若いな」助監督の荒川に三浦貴大
花子と正夫が行きつけのバーのマスターに芹澤興人
ホテルの社長から接待を受けている俳優に笠原秀幸
治の妻の不倫相手の佐々木智夫に鶴見辰吾
修が勤めていた配送会社の社長に北村有起哉
妻が末期癌という設定で演じるベテラン俳優の鬼頭三郎に中野英雄
治の友人で海鮮料理店を営む則夫に益岡徹
花子誠一雄二の父親の折村治に佐藤浩市
ここからは全くの余談
「どんだけ松岡茉優好きなんだよ」「どんだけ石井裕也好きなんだよ」と自問自答しつつ吹雪のなかニッポン放送の中森明菜特集を聴きながら東北道を利用し岩手県と宮城県の県境にある自宅に帰った野川新栄
七戸が猛吹雪で三陸道が区間通行止めのため帰りは東北道を選んだ
「なんで東北道って秋田経由なの?」初めて知った
行きは三陸道で八戸から有料道路を利用し青森市に到着
「こんな道をカネとるの?」
三陸道は鳴瀬奥松島から八戸まで無料なのになんでだよと疑問に感じた
行きは6時間帰りは4時間の冒険旅行でした
どんだけ岩手広いんだよいいかげんにしろ