「笑って泣いて感情が忙しい映画」愛にイナズマ メジェドさんの映画レビュー(感想・評価)
笑って泣いて感情が忙しい映画
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この作品から強く感じたことが2点あります。
1つ目は、理不尽な社会で信念を貫いて働くことの難しさや、やるせなさです。
「長いものに巻かれろ」じゃないですが、経験の長い者のやり方や組織のこれまでの在り方を“絶対的な在り方”として主張してくる人はまだどこかにいることでしょう。その存在の下で、新しい意見や考えをもつ人がいくら主張をしたところで相手にされないという辛さに共感することができました。
2つ目は“つながり”の重要性です。1つ目に挙げたことを乗り越えることができるのは、家族、友達、新しい人との出会いなどなどの人とのつながりのおかげかもしれないと感じることができました。中には、人とのつながりという支えがあったとしても、自分の夢を理不尽な社会が奪ってしまうことで大きな希望を失い、命を絶ってしまう可能性が潜んでいるという命の“儚さ”や“危うさ”とは人生と隣り合わせなのだと思わされもしました。
上記したように比較的重い内容のシーンもありましたが、家族との掛け合いや信頼を置ける人との掛け合いで笑ってしまうシーンが多々あり、楽しく作品をみることができました。
私がこの作品を見たときは、館内に人が多かったので笑いに包まれていたことがあったので、これがその証拠になると思います。
私はプログラムを買ったのですが、そこには監督のこの映画に込められているメッセージが書かれていたので、作品の理解を深めたい方にはおすすめします。
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