マッド・ハイジのレビュー・感想・評価
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エロもグロもほどほどだけど、好感が持てるバカ映画。
スイス初のエクスプロイテーション映画として、R18 のエログロ路線を標榜した「アルプスの少女ハイジ」の不謹慎バージョン。比較したくて過去の「ハイジ」の映像化と照らし合わせてみたのだが、明らかに日本のアニメーションからの影響は大きく、また日本のエログロ映画への目配せも感じるアプローチだ。
ただ、良くも悪くも、振り切ってはいない。というか、観る人を不快のどん底に叩き込むような意地悪さはなくい。キワキワよりもほどほどで、観客を振り落としたりはしない。つまりはエロもグロもさほどではないので、意外に敷居の高くないキワモノ映画という印象。その結果、弾けきってはいないし、面白すぎることもないのだが、そもそもB級C級のエクスプロイテーション映画って面白すぎたりはしないものであり、「これで伝説作ったるで!」みたいな意気込みじゃないのも、ジャンルへのリスペクトに思えてくる、というと見方が優しすぎるだろうか。
ともかく、誰彼構わず勧めたりはしないけれど、なんだか好感は持てる可愛い映画なのだと思う。
企画力と製作手法は邦画界も見習うべき
当サイトの新作評論コーナーに寄稿したので、この枠では補足的なことを書いてみたい。
R18+指定なのでまず年齢的な制限があるのをはじめ、エロありグロありで観る人を選ぶ映画であるのは間違いないが、この手のジャンルのマニアでなくとも、過去の名作・話題作のオマージュやパロディがふんだんにあるので、そうした要素を探したり映画好き同士で答え合わせしたりするのも楽しそう。評論では字数の都合もあり「スターシップ・トゥルーパーズ」「スター・ウォーズ」「グラディエーター」の3つしか挙げなかったが、ほかに「ランボー」シリーズ(ボウガンで爆弾付きの矢を放ち人体破壊するシーン)や「007 死ぬのは奴らだ」(悪役が体内に異物を入れられ膨張して破裂)あたりが思い浮かんだ。なお、プレス資料中のディレクターズノートでは「マッドマックス」や日本の「修羅雪姫」などのタイトルも挙がっていた。
ほかに資料を読んで興味深く思った点として、クラウドファンディングで約2億9000万円を調達したことは評でも紹介したが、「資金の流れはブロックチェーン技術で透明化され、出資者は収益に応じて配当が得られる仕組み」だとか。新しい取り組みなので、きちんと出資者に分配されるかどうかは現時点で不明ながら、クラファンのリターンで配当がもらえるという利点は出資者と出資額の拡大につながるポイントだと思う。「マッド・ハイジ」のクラファンには19カ国538人が参加し、出資の最高額は10万スイスフラン(約1450万円)だったそう。日本発でも、世界的に知名度のある比較的古いキャラクターやアイテム(新しいものは知財の点でハードルが上がる)を使ってジャンル映画の企画をうまくアピールし、さらに魅力あるリターンを提案できたら、海外から数億円規模を調達することも夢ではないはず。音楽分野ではネット動画やソーシャルメディアを活用して世界的なヒットを飛ばす日本の若手アーティストも増えていることだし、邦画界でもそうした新しい成功事例が増えるといいなと期待する。
血がヨーデル
凄い映画❗️ストーリーはめちゃくちゃ
凄い映画だった。ストーリーはめちゃくちゃ。
アルプスのハイジの実写版だけどB級映画だけど凄い映画だなと感じた。
しかし、オープニングがいきなりハイジとペーターのお戯れから始まるとは。
怖い物見たさに見るのはいいが、アニメのイメージは捨てた方がいい。
スイスがとんでもない国に。
スイス国旗がハーケンクロイツに見えてくる・・・
明らかにナチスドイツをイメージした反ナチ映画と言えよう。そう思ってると、本当にスイス国旗がハーケンクロイツが見えてくるから不思議だ。こうしたおバカ映画は大好物。乳糖不耐症は調べてみて初めて気づいたけど、簡単に言うと牛乳を飲むと必ず下痢する人(で、良かったかな?)。
ハイジ、ペーターをはじめとしてアルムおんじ(アルペヒ:デビッド・スコフィールド)という主要登場人物。それにクララ・ゼーゼマン、ロッテンマイヤーさん、お医者様まで登場する。全然役割が違うところが笑える。なお、色んなアクション作品のオマージュも感じられたけど、枚挙にいとまがない。なぜか必ず背景にマッターホルンが映し出されるのも笑えた・・・どこで撮ったんだよ・・・
エログロ満載な作品でR18。wowowでの視聴だったのでR15でしたが、逆にこれが爽快感をも与えてくれる。う~む、スッキリ。次回作『ハイジとクララ』も楽しみにしています・・・
スイス製R18+作品〜返り血の似合うヒロインを添えて
2022年公開。スイス製作のスプラッターコメディ。
原作にヨハンナ・シュピリとクレジットされてはいるが、『アルプスの少女ハイジ』と共通なのは役名のみだ。
クェンティン・タランティーノ監督による『イングロリアス・バスターズ』『ヘイトフル・エイト』等からの影響を大いに感じさせる作品。
主役のハイジを演じるアリス・ルーシーは、目と髪の色こそ違うが、『キル・ビル』のユマ・サーマンと重なって見える。スタイル抜群でチャーミング、返り血が似合う。
劇場で見ることができなかったが、WOWOWで配信が始まった。
”ぼかし” は多いだけでなく、面積がデカい(笑)。
日本の劇場公開は当初R18+のみだったが、高校生世代の熱い要望に応え?、”ぼかし” だらけのR15版も公開したというエピソードがWikipediaに紹介されている。
新しいアイデアが見られる訳でもないし、
出演者をあまり知らないし、
ペーターはすぐ画面から消えるし、
クララもおんじも全然違っていて『アルプスの少女ハイジ』への敬意も感じないし、
かと言って、アッと驚くストーリー展開もないし、
ラストに感動もない。
しかし、
スプラッターコメディのジャンルに新作は必要だし、
私は最後までゲラゲラ笑いながら見た。
面白かった。
「教えておじいさん、復讐の仕方を!」久々に秀悦な広告文
初鑑賞
『アルプスの少女ハイジ』のパロディー
地元スイスが大胆にアレンジ
アニメと違い主要キャラはすべて成人に
ハイジは白人だがペーターは黒人でクララは日系
ハイジの爺さんは昔のタモリみたいにアイパッチをつけている
スイスは独裁国家
独裁者はなぜかジャージ姿(ギャグ漫画日和の聖徳太子?)
チーズで国民を支配していた
体制側に殺された恋人ペーターの敵を討つため復讐を誓う
逮捕され収容所に送り込まれたハイジだったがなんとか脱出
緑のおばさんと黒いシスター二人組に鍛えられ三つ編みの戦士に成長した
エログロB級娯楽映画の佳作
平凡な男性諸君に朗報
前半オッパイ多め
かつて『Dr.スランプ』で鳥山明が提唱した「キン肉マン対アルプスの少女」
日本ではコミック化も映像化も実現していないが曲がりなりにもスイスで『キン肉まーん対アルプスの少女ハイジ』として実現する奇跡
ペーターが黒人でもクララが日系でも「あっそうきたか」と思う程度で特に気にならない
だって日本のミュージカルでピーターパンとかアニーとか日本人が演じてるじゃないか
なにがそんなにいけないわけ?
理解できない
ヒヨコが初めて見たものを親と認識するようなものかな
自分はわりとその点では柔軟で良かった
クララ役のアルマル・G・佐藤
G.G.佐藤やジャッキー佐藤とは無関係な模様
次作予告はパロディで本気ではないでしょう
次作はないよ
たぶん
オ〜ハイジ,ペーター😂
好きなタイプ
本作はフィクションであり、「アルプスの少女ハイジ」その他の団体とは一切関係ありません。
2017年公開の「ハイジ アルプスの物語」の続編。にしても随分二作目は雰囲気が変わりましたね。でもまあ、続編にはよくあることです。エイリアン一作目はSFゴシックホラー、その二作目はSFアクション映画だったし。
前作は純粋無垢な少女ハイジと人々との触れ合いをアルプスを舞台にして描かれた心温まる物語。そして続編の本作は前作とはがらりと変わって世紀末救世主列伝のごとく血みどろエログロ作品に。
9歳だったハイジもいまや24歳の大人の女性に成長し、仲良しのペーターと日々ちちくりあっていたのでした。クララが立った。そして成熟したハイジを見てペーターも立った。
しかし、羊飼いの仕事がたたって日焼けしすぎたペーターは独裁者の手にかかり殺されてしまいます。復讐を誓ったハイジは女戦士として生まれ変わって独裁者を倒し、アルプスの平和を取り戻すのでした。
背景のマッターホルンはどう見ても合成だし、全編通して安っぽいつくり。アクションもゴア描写も特に新鮮味ありません。
クラウドファンディングで製作費集めたんならせめて脚本はもっと知恵を絞って欲しかった。いまさら大昔のトロマ映画みたいのを見せられてもねえ。
ちなみに本作、2017年公開の「ハイジ アルプスの物語」をすでに鑑賞された方には全くお勧めしません。もし本作を先に間違って観てしまった方には逆に観ることをお勧めします。本作を観て汚れた心を浄化してくれるはずです。
スイスの国民的児童文学を冒涜するような作品を地元のスイスで作ってしまうこの寛容さは見習いたいもの。日本でも「マッドおしん」とかどうかな。
日本のアニメがこんな形で本国に影響を与えたとは…、と妙な感慨に浸ってしまう一作
「スイス初のエクスプロイテーション(ゲテモノ)・ムービー」という触れ込みに負けない作品作りを、という監督の妙な使命感ゆえか、スイスチーズやアルプスの絶景、アルペンホルンといった、スイスの対外的なイメージを悪趣味にもぶち壊しにかかった作品です。特にスイスチーズの扱いは言葉を失うほどで、本作がチーズの売り上げに貢献することは決してないであろう、と断言しても良いでしょう。
当然スイス政府からの公的支援が受けられなかったのか、制作費の調達をクラウドファンディングで行ったところ、500人超から約3億円を調達したとのこと。一人当たり一体いくら貢いだのか…。そこまでしてこのスイス版「『スーサイド・スクワッド』風作品」を観たかったのか…、と底知れぬファンの熱意に言葉を失います。
予想外に制作費が調達できたのか、しっかりスイス各所でロケもしてるし、残酷描写の気合の入れ方も相当です。もちろん牧歌的なスイスイメージに憧れて本作を観ようとする人は(いないだろうけど)決して足を踏み入れてはいけませんが、一方でそこまで後味の悪さは残さないので、不条理さを胸焼けするほど体感したい、という観客にとっては物足りなさが残るかも。怖いもの見たさであれハードな描写への期待であれ、どちらにしても食事前後の鑑賞は避けたほうが無難かも。
スイスの童話の「ハイジ」を基にしているのかと思ったら、ヨハネス・ハートマン監督は日本のアニメ『アルプスの少女ハイジ』の大ファンで、まさにこのアニメを下敷きにして本作を作ったとのこと。原作の本国の人にこんな影響を与えたアニメ版のすごさに、感心するというかなんか複雑な心境…。
クラファンでこんな楽しい映画を作ってくれるなんて最高だ 終盤の失速...
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