「乳糖含有率88パーセント以上のアレの原料」マッド・ハイジ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
乳糖含有率88パーセント以上のアレの原料
このてのB級エログロナンセンス単館系の洋モノ映画で、日本語吹替があるなんて珍しい。
字幕版でみましたが、和訳がちょっとお上品で手ぬるい感じだったので、吹替も観ました。
映画の舞台はスイスで、何人かの登場人物の名前はお馴染みのアルプスの少女ハイジの登場人物の名前と同じ。ペーターは黒人だし。小人症の人も出てくるし、隅々にまで気を配っています。
ふざけたバカなストーリーなんだけど、なかなかうまくまとまっていて、テンポもまずまず。
18歳以上でホントによかった。
極東アジアをめちゃくちゃ意識してます。吹替版もその一貫ですね。
マイリ(MEILI)社という乳製品会社の社長が首相で、自社製品以外のチーズの製造販売は死刑。少数の決まった財閥が政治経済を掌握しているお隣の国みたい。
MEILIのLをJに替えるとMEIJI(明治)じゃないの!
🎵めーいーじ、十勝 スライスチーズ
チーズの消費、売り上げにまったく貢献しない乳糖不耐症者は相互監視、密告により徹底的に狩られます。
乳糖不耐症が断然多いのは黒人と日本人をはじめとするアジア人。
アタシもそうです
冷えた牛乳をごくごく飲むと下っちゃう。
日本人いじり。
日本刀に手裏剣。
GIジョーシリーズか?
キルビルか!
クララ役は日系人の女優さん。
オルマー・G・佐藤。
女囚刑務所では相撲。
タレント性豊かなキャラの尖ったキャスティング。
トップレスの私設秘書の人は自分の裸体をキャンバスにするスイスの前衛芸術家らしい。
黒人のシスターを従えた美輪明宏みたいな謎のキャラや根津甚八風のウルトラチーズ開発のインチキ博士、すごいボディビルダーの女優さん、小人俳優は紅テントのよう。
戦隊モノの悪役さながらの水牛頭の鎧の中にはラッセル・クロウが入っていそう。巨大カウベルに金色の鈴が二個。
乳糖含有率88パーセント以上のウルトラチーズの原料はなんと人乳!
くっだらない映画。
2回観ました。
にしおかすみこを思い出しました。
ポスターはなかなかいい出来映えです。予告編も何パターンもあって充実しています。