「青いカフタンに秘められた想い」青いカフタンの仕立て屋 ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
青いカフタンに秘められた想い
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この映画、いわゆる簡単に言ってしまえば「死の近い妻を看取る過程で、男に惹かれていた自分に気づき悩む仕立て職人(主人公)の心の変遷」っていう内容になります。これだけでは皆さんフーンってだけでしょうね・・
この映画すごいところは、ラストシーンなんですよ。イスラムの厳しい掟を無視し、最愛の弟子(恋人)と棺(覆いも何もありません)青いカフタンを着せた妻をのせ、街中を過ぎ墓地へと進むその潔さ、妻への愛、同性愛なんてとんでもない世間への彼なりの決意と・・言ってしまえば人生の中での一番のハイライトシーンになってしまったわけで
意図したのか愛の凄さだったのか、男としてのエゴか!?看病する妻へ献身とともに、「ごめんなさい。君を傷つけた」と主人公が涙した時、妻もすべてを悟り残される二人を祝福して肩を押して進ませるとか、なんて愛にあふれる奥さん。すごすぎる(涙)
というわけでこうした人と人のエモーショナルなやり取りが死語になりつつある現代に投げかけるストーリー、大好きな作品
♪花を飾り でかけた夜 青い服の想い出よ・・(by シンシア)
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Bacchusさんのコメント
2023年6月24日
コメントありがとうございます。
最初はイスラムで同性愛?とも思いましたが、イスラムでそんな葬儀?た良い意味でぶっ壊してくれたし、登場人物皆他人への配慮とか気遣いとかとても良かったです。