劇場公開日 2025年2月14日

ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻のレビュー・感想・評価

全34件中、1~20件目を表示

4.016世紀のヨーロッパ、この映画は核心か?

2025年2月28日
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鑑賞方法:映画館

この世紀のイタリア、フランスの芸術史に関心があり興味深い映画です。しかし、ヘンリー8世のイギリスは無知でした、事実はともかく、納得の映画です。

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kthyk

3.0心の炎

2025年2月27日
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悲しい

難しい

これまで5人の前妻に酷い仕打ちをしたヘンリ8世の6人目の妻キャサリン。夫とは宗教感が異なることが知られその身に危険が迫り…といった物語。

英史に詳しいわけではないですが、とにかくこのヘンリ8世、非道な国王ですね。脚の病気に罹り、余命幾ばくも…と言われてからまぁしぶといしぶとい。

そしてこうなると出てくるのが跡継ぎ問題。言葉の節々からあいつもこいつも権力を狙っているようで…。

そして何より自身と異なる信念を持つものを"異端"として処してしまう国王と、危険と隣り合わせになりながらも自身を貫こうとするキャサリンとその側近達。彼女らの強かさと悲壮感がこれでもかと伝わってくる。片腕前腕ギロチンチョークとは恐れ入った!!

そして…"計画通り"とでも言わんばかりのその笑みの意味は…!?まさかこれが狙いだったのか?

権力や信念に纏わりつく人間の愚かさや汚さがよく感じられるし、登場人物達が織りなすその場面場面の心情を考察したり、やや難しくも見応えのある作品だった。

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MAR

3.0historyではなくて“ herstory”

2025年2月25日
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興奮

知的

寝られる

歴史は政治や戦争などの男性目線の物語(history)で、この点については数多の文献が遺されているが、その時代に共に生きたであろう女性目線の物語(herstory)は想像するしかない、という文言と共に始まる映像

この時代の西洋史はあまり詳しくなくて、ひと通りの勉強と「ブーリン家の姉妹」を観たくらい
(ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンの競演、お気に入り映画のひとつ)

映像の色味とか宮廷の重々しさ、作劇の演出は「ブーリン家の…」と地続きで良い。六番目の妻キャサリン・パー(アリシア・ビカンダー)が知的な煌めきと共に、自立した女性として描かれていて、女性が差別される時代の中で魅力を放っている

この映画のポスターがヘンリー八世(ジュード・ロウ、太ってる!)と顔を寄せ合う、いい雰囲気に見える二人のアップなので、題材がヘンリー八世でまさか普通の恋愛ものな訳無いし…と疑問に思っていたら、やはり普通の恋愛ものではなかった(笑)

ここからは私個人の事情だが、午前中の人間ドッグ終了後にこの映画を観たせいか、途中から睡魔が………
もう一回縁があったら、きちんと見よう

お伝えしたい点は「ブーリン家の姉妹」の、その後のストーリーなので、この映画が好きな方は、「ファイアーブランド」も楽しめると思います

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オパーリンブルー

1.0暗い宮廷ドラマ

2025年2月25日
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時代 画面 内容ぎ暗い 大人はひげ顔だらけ 見分けがつかない

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Ksy

3.5女性目線の歴史は珍しい

2025年2月24日
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ミュージカルSIXでヘンリー8世の6人の妻達を観た後だったので、タイムリーにこちらも鑑賞。

王の機嫌次第でいつでも死と隣り合わせの日々を先妃の子ども達を守りつつ、生き延びたキャサリン妃の賢さ強さに勇気をもらえた。

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jiemom

5.0最後までジュードとは思えなかった🫢

2025年2月23日
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いい映画でした。イギリスらしいドロドロ感のある作品ですが、まさか彼の尻見るとは思わなかったですよ😁

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マルキド花菱

3.0ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻(映画の記憶2025/2/22)

2025年2月23日
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悲しい

知的

ヘンリ8世と聞いては観るしかないなと。離婚するためにイギリス国教会を作った男。
しかも妻を追放、姦通罪、反逆罪とかで追い込み、6人の妻をもった人をジュード・ロウが演じてます。
高校時代に世界史の図解本見ててテューダー王朝のヘンリ8世の家系図的なとこだけバグってたからな。ちなみに初代エリザベス女王は彼の子供。

と豆知識はさておき、良く出来た欧州歴史もの。最後とかはわからんので事実確認しないとあれですが、最後の妻が主役なので、女性目線で楽しむストーリー。
ちなみにヒゲと衣装でジュード・ロウとわからんくらいの外見だったな。演技的にはイカれた王様らしく良かったかと。
監督の視点が強めに感じる作品。
(個人的評価6.5点/10点中)

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motorad_kira

4.5怖かったよ~

2025年2月22日
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ヘンリー8世とお妃の心理戦が本当にハラハラしました。見えないけど攻撃を繰り出しあってまして、すごかったです。愛と信念を貫いた女性の物語、とても見応えありました。見て良かった!

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ささき

4.5それを「愛」と呼ぶのは男の幻想

2025年2月21日
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2023年。カリン・アイヌーズ監督。自らの離婚を正当化するためにカトリックから抜け出して英国国教会を作ってしまったイギリス国王ヘンリー8世。その6番目で最後の妻になった女性の生きざまを描く。国王が宗教をも支配する体制において、聖書第一主義のプロテスタントに目覚めた女性はいかに権力と対峙するか。
王の留守には政務をしきる有能な女王でありながら、暴虐な王のひと声で殺されることもある立場の王妃。プロテスタントに肩入れしながら危ない橋を渡っているが、王の子を身ごもることで王亡きあとの政治力の確保を狙っている。ところが、王がなかなか死なず、逆に反逆を疑われて死の瀬戸際まで追い込まれていく。しかし、最後の土壇場で、王妃に「愛」を求める王の隙に付け込んで、、、という話。
DV夫がそうであるように、男は自らの抑圧性に無自覚であり、相手の一方的な献身を求めて、それを「愛」と呼ぶ。結婚は政治だと冷徹に認識している王妃は決してそれを「愛」とは言わない(劇中では「I love my King」とは言うが「I love you」とは言わない)。ところが同時に、前妻たちが残した子どもたちには親として愛情豊かに親切に接している。王妃に「愛」がないわけではないのだ。男の幻想的な愛と女の実質的な愛。

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文字読み

3.5歴史的暴君と哀しみの王妃

2025年2月21日
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ジュード・ロウは数日前に「ガタカ」を観た直後なので、20数年の歳月の長さと俳優魂を強く感じました。

アリシア・ヴィキャンデルはコスプレが似合ますね(「アンナ・カレーニナ」、「チューリップ・フィーバー」とか)。北欧美人はガルボ、バーグマンの系譜でしょうか。日本を舞台にした珍品(失礼)「アースクエイク・バード」も可愛かったなあ。

英国王室の知識が浅いので本作を契機に勉強し直します。V・レッドグレイヴの「クィーン・メリー 愛と悲しみの生涯」とか、デボラ・カーがキャサリンを演じた「悲恋の王女エリザベス」なんかを観てみたいです。

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sugar bread

4.0最後の妻らしいラスト!

2025年2月21日
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6番めのヘンリー8世の妻で、前妻の子供達を城に呼び寄せたり、病気の彼を看取ったとなかなかの美談情報を得ていたので、おおっ!とビックリしました。

が、やはり絶対権力よ国王に背くことは出来ないし、(前妻の2人は打首)あれこれの不条理を許せなく思うのは当たり前!彼女の最後の行為に違和感は全くなく、さもありなん。と

そんな妻役をアリシア・ビカンターは、とても見事に演じてましたね〜。バレッタのような頭の冠も似合ってたし。

ジュードロウの醜悪な王役も、立派です。(お尻は別人?笑笑)
56歳で亡くなったヘンリー8世、食べすぎ、太り過ぎ、糖尿病?で足が腐り激痛も天罰じゃ!!

あ、透き通るような白い肌の後のエリザベス女王の語り口と存在感もあっぱれです。
近づいてきた太った司教に「触らないで!」って跳ね除けてるシーンも印象的◎

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るー

3.5晩年の姿

2025年2月20日
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イギリス史において暴君と名高いヘンリー8世とその6番目&最後の妻キャサリン・パー。
ヘンリー8世関連だと、ブラッディ・メアリー(マリー)、「ブーリン家の姉妹」「エリザベス」が思い出される。

ヘンリーの暴君ぶりは、より若くて力のある時にはもっと発揮されたのだろうし、追放とか処刑とか、あくまで物語や映画作品として見ると、1st、2nd王妃の辺りの方が有名なだけでなく展開が面白いかも~と思う。

6th王妃の事はよく知らなかったので、本作は興味深かった。常に夫に殺されるかもしれない可能性もあるわけで、プレッシャーは相当のものだったろうなあ。
ヘンリーの子供たちの面倒を見ていたことや、本の執筆などから教養のみならず知性ある女性と感じた。ラストで語るエリザベス(この後彼女の統治時代到来)にも、おおいに影響を与えたのかも知れないと思った。

それにしてもジュード・ロウ。今回はキャストがわかってる上で鑑賞したが、知らないで見たら彼だとわからなかった。

原題:FIREBRAND

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ふわり

3.0糖尿病は怖いね

2025年2月20日
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英王朝の新参者テューダー朝2代目として,ヘンリー8世が王位の正統性を確立すべく王妃達に健康な男児出産を望んだ事を女性蔑視みたいに非難するのはいわばジャンケンの後出しであって,この描き方は些か気の毒なような気がする。
…などとこの作品に目くじらを立てるのは野暮で,後の大女王誕生の道をつけたキャサリン・パーのしたたかさを,抑えた演技で描いて見せたビカンダーに拍手。

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ひろちゃんのカレシ

3.5なんでこんな賢い女性がこんなクズ男と……

2025年2月19日
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アリシア・ヴィキャンデルちゃん久々💜
こんなに前田敦っちゃんみたいな顔してたっけ??
ジュード・ロウがジュード・ロウに見えず、最後の最後までラッセル・クロウだと思って観ちゃってた😅💦
いずれにせよ、狂人ヘンリー8世のクズ男っぷりがお見事だったー。

コレを機にこの時代の映画総ざらいしたいな。

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らまんば

3.0愛に飢えていた暴君と賢明な妻

2025年2月19日
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悲しい

怖い

難しい

あれだけの特殊メイクを施すならば、主役の「ヘンリー8世」はジュード・ロウじゃなくてもよかったのでは?と思ってしまった。
英国史や歴史書でヘンリー8世のことは知っていたけど、映像化されるとクソっぷりが凄いな。

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ちゃ坊主

3.0Desperate wife

2025年2月19日
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ヘンリー8世や英国王室の歴史に対しての知識はゼロに等しいので、HPの情報と目で見ている映像のみで楽しむ努力をしたが、少なくともイングランド国教会設立あたりについては事前に勉強しておくべきだったと悔やんだ。

史実に対して極端な解釈をしていない事で時代劇としてのリアリティと荘厳さを維持できてはいるが、そのために抑揚やサスペンスフルな展開が見られずエンタメ性には欠けたように思う。
特に二人の妻を処刑した悪名高い暴君の6番目にして最後の妻がいかにして生き残ったか・・・というハラハラするはずの主題に対しての緊張感は残念ながらもう一つだった。

ただジュード・ロウの役へのアプローチにはプロフェッショナルを感じ、アリシア・ヴィキャンデルも稀代の賢い女王に相応しい気品と知性と勇敢さで役に臨まれ、それぞれがピッタリとハマっていた良い作品だとは思った。

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カツベン二郎

4.0ジュードロウのケツ。

2025年2月19日
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初めにエクスキューズが出るように、昔の事すぎて詳細がわからないからそこは想像力で楽しもう的な話でかなりフィクション入っているが、史実逆引きでなかなか今の時代にあった面白い話になってる。語りをヘンリー8世の2番目の妻の娘をジュニアリースがやってるんだけど、めちゃ個性的な顔で萌えてたら話のオチで超重要な役であった、、、この子また見たいなあ。あとキャサリンパーの親友エリンドハティ(結構重要な役だがパンフのキャスト表記がない)がなかなかキャラ立ちしていて良い。パッツィフェランもそうだが俳優女子部皆んな中世絵画で見た事あるような個性強めの顔が並んでいる。
人生末期のヘンリー8世の姿を楽しそうにジュードロウが演じているのが良い。美術も撮影も上手く濃厚な腐臭漂う世界観が完成している。そしてその中で6人目の妻という立場に怯えながらも自らの考えを曲げずに生き抜くキャサリンパーの姿がかっこよろしい。
家に帰って映画反芻しながらリックウェイクマンの名作ソロアルバム「ヘンリー8世と6人の妻」を聴く贅沢な1日。

あ、そうだファイヤーブライド、じゃなくてファイヤーブランド?と思って調べたら松明とか煽動者という意味らしい。
また一つ賢くなった。

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masayasama

4.0オープニングで語る "声" は誰なのか? そして、映画の始まりで ...

2025年2月19日
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怖い

オープニングで語る "声" は誰なのか? そして、映画の始まりで 既に主人公キャサリンが嫁いでからしばらく経った後だと分かる。時はイギリス国王ヘンリー8世の留守中から始まる。主人公の6番目の妻はヘンリーの遠征中に外出する。そんな不思議な出だしの映画。
徐々に宮廷内部の女性達が "何者" なのか分かって行くのが怖くて面白い。そして髭面の男達も宮廷サバイバルに深く関わる。子どもも例外ではない。
アリシア・ヴィキャンデルとジュード・ロウの傑作演技合戦であり、衣装がとても綺麗。そのドレスに血が付くのは、フランスの『王妃マルゴ』(1994)を思い出す。

・ヘンリー8世(1491-1547年/在位:1509-1547年)
・最初の妻キャサリン・オブ・アラゴン(1487-1536年)
メアリー1世を出産
・2番目の妻アン・ブーリン(1507-1536年)
エリザベスを出産
・3番目の妻ジェーン・シーモア(1509-1537年)
エドワード6世を出産
・4番目の妻アン・オブ・クレーブズ(1515~1557年)
・5番目の妻キャサリン・ハワード(1522~1542年)
・6番目の妻キャサリン・パー(1512~1548年)1543年結婚
ヘンリー8世の死後にジェーン・シーモアの弟のトーマス・シーモアと結婚

主題歌:PJ Harvey ♪Down By The Water

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ナイン・わんわん

4.0エリザベス1世を育てた聡明で勇敢な女性

2025年2月18日
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ヘンリー8世って名前だけは聞いた事あるなと思ったら、シェイクスピアの戯曲でした。読んだことはありませんが、それだけ有名な人物という事なんですね(恥)
歴史に疎いので調べたら、16世紀イングランドテューダー朝の君主。後継者はエドワード6世、メアリ1世、エリザベス1世で、そこでテューダー家は途絶えます。

ヘンリーは暴君と呼ばれ、6回の結婚のうち2人の妻は斬首されています。本作は6番目の妻キャサリン・パーの夫との命がけの駆け引きがスリリングでとても面白かったです。キャサリンは最後まで人生を諦めずに自らの手で運命を切り拓きました。

ヘンリーは国内の勢力争いや周辺国との覇権争いにより、確固たる地位を築く為には男子の世継ぎが必要と考え、結婚・離婚を繰り返し、ローマ教会と対立してイングランド国教会を創設しました。豪奢な生活を好み、インテリであったそうですが、金の使い過ぎで国は窮乏、晩年は非常に好色、足を怪我した後は暴飲暴食で肥満体になり、独善的で側近を何人も処刑し、次第に孤立していきました。
ジュード・ロウの熱演が見事で、暴君になり切り、体重増加のほかに、足が腐っていく状態を、臭い液を付けて演じました。周囲の人間が息を止めている様子がリアルです。
アリシア・ビカンダーも中世の絵のように美しく、過酷な状況で気丈に振舞う妃を演じています。

本作は史実を基に想像を膨らませて創作したものです。当時の女性の立場が非常に弱く、常に男に蹂躙されていた中で、運命に抗って未来を勝ち取った女性がいた事を訴えています。

ただ、ヘンリーが暴君だった事は間違いないですが、特に女性を物のように扱ったのかは分かりません。メアリの母は夫と対立して追放され、エリザベスの母は政治に介入しすぎて処刑され、エドワードの母は出産後に死亡しています。協議離婚した人もいます。
キャサリン・パーは継子のエリザベスとエドワードを可愛がり、立派に育て上げた人物として尊敬されているそうです。

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ゆり。

3.0SIXと真反対の重苦しさ

2025年2月18日
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2019年にイギリスのオリヴィエ賞にノミネートされたミュージカルSIX

この映画で描かれる傍若無人なヘンリー八世の6人の妻が主人公の新しいスタイルのミュージカルSIXは、その後アメリカでも上演されトニー賞にノミネートされ現在日本版が上演中です

このミュージカルのおかげでヘンリー八世の6人の妻達に大いに陽が当たった結果作られたと思われる今作

常にネタを探してるだろう映画業界が選んだのは彼の6人目の妻だった

歴史映画なので重苦しくなるのは仕方ない
エリザベスだって重苦しかったからな
しかし暗い、暗すぎるよ!

ミュージカルSIXの底抜けの明るさを思うと同じ主人公の作品とは思えないです

今回のミュージカルのおかげでヘンリー八世と妻達に興味を持ち、漫画「セシルの女王」を読んだおかけでかなり知識を得たので、この映画もバックボーンを理解した上で観れました

しかしファイアーブランドはこの時代のイギリスの宗教問題の知識がないと理解しにくい映画かもしれません

このヘンリー八世時代の根本に流れているイギリスの宗教問題の説明はほぼありません
知らなくても楽しめますが、異端者って何を信仰してるの?となります

傍若無人な王に振り回される可哀想な妻と権力を狙う教会や権力者の映画なんで知ってた方が楽しめます、いや楽しくはない
なんせ暗くて重いんで

暗くて重くて王妃といえど自由なんてない時代の閉塞感が凄かったし、ヘンリー八世に化けたジェードロウは見ものです

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TRINITY