PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価
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何か素敵なものに触れた
寡黙なトイレ清掃員のおじさん「平山さん」の日常を描く作品です。
彼の日常はささやかで、けれども退屈にならず、ずっと観ていられます。
役者さんの非常によいお仕事を観られた気がします。
平山さん(役所広司)は夜明けに目覚めるとせんべい布団を畳み、手際よく身支度を整える。
小さな古めかしいアパートから外に出ると、空を見上げてにっこりと微笑む。
トイレ掃除に向かう車中のBGMは、お気に入りのカセットテープから選ぶ。
仕事が終わったら銭湯へ行ってサッパリし、駅改札前の居酒屋で一杯飲む。
今日は何かあったような無かったような、それでも眠りにつくときには印象的な出来事が思い起こされる。
毎日同じことの繰り返しのようだけれど、まったく同じ日はなく、平山さんはその日その日を大事に愛おしく生きています。
作品は多くを説明しませんが、平山さんはきっと過去に、ここで根を生やしこの暮らしをすると覚悟を決めたことがあったのでしょう。
寡黙な平山さんの言葉はやさしく相手に寄り添い、同時に自分に言い聞かせるようです。
さびしそうに、誇らしそうに、不安そうに、清々しそうに、ちぐはぐなものを抱えながらも平山さんはにっこり微笑むのです。
木漏れ日
「えっ、ヴィム・ヴェンダースってまだ生きてたの?」
高校生の頃、当時地元では上映していなかった、いわゆる単館上映映画にあこがれていました。
その後、上京した時に超ロングランしていたヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン天使の詩」を観たのが私の単館上映映画の初体験でした。
正直、内容はよくわからないけど美しい映像が印象に残りました。
この「PERFECT DAYS」を知った時に「えっ、ヴィム・ヴェンダースってまだ生きてたの?」っと驚きました。
「ベルリン天使の詩」の時、パルムドールも金獅子賞もすでに取っている巨匠だったので、勝手に高齢なのだろうと思っていたのです。
前置きが長くなってしまいましたが「PERFECT DAYS」感想ですが、トイレ掃除を仕事にしている訳ではありませんが、未だ独身一人暮らしの自分には重なる部分もあり、感じるところが多い映画でした。
10代の時にはよく解らなかったヴィム・ヴェンダース映画ですが、30年以上たった今は自分が成長したのか、またヴィム・ヴェンダース監督の変化か、その両方か、とにかく10代の頃とは違って自分の中にすっと入ってきました。
当時とは全く違った印象のヴィム・ヴェンダース映画でしたが、夜の高架道路を走るシーンの時、昔の映像がよみがえるようでハッとしました。
ほとんどあり得ない話
レンタルで…
この映画の良さがわかることに嬉しくもあり哀しくもあり
私は役所広司が道路工事の交通整理員の制服で出ている損保会社のCMが好き。なんとも言えず好きなのだ。
劇伴も最高だった。アニマルズの朝日のあたる家(朝日楼)からやられた。オーティス・レディングのドックオブザベイも。
カセットテープ。売り値は高いと思うけど、下取り価格でもそんなにするのかと。市販のものはほんの少しだけならある。人にあげたり、失くしたりしてしまったものが多い。しまったなぁ。
コラ! 時生!
こういう役の時生は実にリアルで面白い。
あの軽ワゴンは30年以上乗っているのか?
あの生活スタイルには銭湯がまずネックになる。それと長屋スタイルのメゾネットアパート。一度も鍵かけてなかった。
湯呑み茶碗などで育てる盆栽。
向島から浅草界隈にアパートを借りてみたくなった。
寝床の部屋のタンスひとつだけのガランとした感じからはミニマリストかと思ったが、台所や押し入れにはものがぎっしり。思いでが詰まっている様子。
大切なものがちゃんと分かっているからブレない潔さ。
憧れる。
男は無口でなくてはイカン。
こんなマイ・ペースでちゃらんぽらんな私でも、仕事はきっちりする方だと思っている。
だんだん役所広司に同化していき、世界に没入しようとするのだ。
そして、淋しさもちゃんと分かっている。
翌日になっても、まだ半分は役所広司が体の中に残っている感じがする。
映像もたまらない。
首都高速の架橋下の公園、神社の木洩れ日、寝入りばなのにみる夢。
ヴィム·ヴェンダースのベルリン天使の詩はとても難しくて、歯がたたなかったけど、こちらはOK。
共演者もみんな私のツボだった。
安藤玉恵、甲本雅裕、田中泯、三浦友和、研ナオコ、モロ師岡、芹澤興人、松井大悟、松金よね子、吉田葵。
あがた森魚がギター持った客でいる石川さゆりが女将の店。一週間に一度決まった日に行くぐらいが嫌われなくっていい。ほんとは「ウィスキーが、お好きでしょ」も聞きたかった。コンビニでピースといっしょに買ったあの3本は缶酎ハイじゃなくて確か濃いめのウイスキー角ハイボール(Alc9%)だった。仕事の日の毎朝の缶コーヒーはボスのカフェ・オ・レだったような。どちらもサントリー。
アオイヤマダ?が素敵だったなぁ。
ほっぺにチュのあとの銭湯でのニヤニヤがまたいいのよ。
心の平安=パーフェクトな日々
【鑑賞のきっかけ】
本作品は、カンヌ映画祭で、主演の役所広司が主演男優賞を受賞したこと、監督がヴィム・ヴェンダースという著名な監督であったことで、劇場鑑賞して来ました。
【率直な感想】
<物語の概要>
本作品は、主人公の職業が、トイレの清掃作業ということで人目を引く部分があるかと思いますが、もうひとつ、この作品で強調されているのは、「こんなふうに生きていけたなら」というキャッチコピー。
つまり、主人公の平山は、一見すると、同じ繰り返しの日々を過ごしているが、彼にとっては、毎日が新しい日であり、幸せな毎日なのだ、と。
<彼の生活はリアルか?>
作品の舞台は、東京スカイツリーの立つ、東京・墨田区。
彼の変わらぬ日課のいくつかのうち、印象的なものは次のとおり。
1.仕事場に向かう自動車内で音楽を聴くこと
2.昼休みにコンビニで買った昼食を食べながら、風に揺れる葉に覆われた樹木をカメラで撮影すること
3.仕事が終わった後の入浴
4.帰宅後に、寝落ちするまで本を読むこと
この作品は、現代を舞台にしています。上記の行動は、毎日ではなくとも、日々の日常生活で行っているという方は多いことでしょう。
でも、その行動を支えている方法自体は、恐らく違っているかと思います。
1.音楽鑑賞→カセットテープに録音したもの(デジタルオーディオプレイヤーではない)
2.写真撮影→フィルムによる撮影(デジタルカメラやスマホではない)
3.入浴→銭湯を使用(内風呂ではない)
4.読書→古本屋で購入した紙の本(電子書籍ではない)
昭和の時代ならまだしも、令和の時代に、すべてが、平山の方法と同じという方は、まずいないのではないでしょうか。
<平山の日常の持つ意味>
平山は、スマホを持たず、家にはテレビもありません。
また、新聞を購読している気配もない。
一体、どうやって自分が暮らしている社会で起きている出来事に関する情報を得ているのでしょうか?
これは、彼の昭和のノスタルジックな生活と無縁ではないのかもしれません。
平山は、独身で、一人暮らしをしており、私は、本作品では、彼の肉親は登場しないものと思っていましたが、後半、どういう立場なのかは明かしませんが、ある肉親が登場します。
この肉親との会話から、平山は、昔から、清掃の仕事をしていたのではなく、何かの転機があって、今の生活に落ち着いたようです。
詳しい説明は作中にはありませんが、相当に辛い過去があるらしいことが想像されます。
そんな彼にとって、恐らく幼少期を過ごした昭和の時代のアイテムは、心の平安をもたらす重要な要素なのだと思います。
カセットテープから流れる古い音楽は、古き良き時代を想起させる。
フィルムで撮影された写真には、古き良き時代のぬくもりがある。
銭湯には、内風呂にはない、ゆったりと湯につかって疲れを癒やす効果がある。
古本の読書には、ページを繰るごとに、著者からのメッセージがマイルドに伝わってくる感触がある。
などなど。
【全体評価】
平山は、昭和のアイテムを使って、自分らしい日常を演出していますが、恐らくデジタルの環境でも、自分独自の日常を演出することは可能なような気がします。
なお、彼は一人暮らしで、無口だけれども、決して人間嫌いな訳ではなく、適度な距離を取った人間関係も築いています。
私生活・仕事・人間関係。
これらの要素をバランス良く、かつ淡々と過ごす平山の生き方には、豊かな人生を歩んでいくためのヒントが隠されているように感じられました。
生き続けていないといけない
人生は顔に出る
トイレだから、ではなく描き方がくさい
一時間で終わる夜ドラマだったら許容できる題材か、と思えてならない。主人公をその程度、と軽く見ているのではない。作品として、2時間使ってるけれども、一時間でよくないか?そういう意味。トイレ清掃の男の生活を描きながら東京の様々なトイレを紹介している。後半に入れ込まれた思わせぶりに素性を想像させるシーンなど、不要。そのシーンのせいで、まともな世界(どんな世界だ?)とトイレ清掃生活をオルタナティブ扱いしてしまった。まったくもって、思い出すとどうにもならない鼻持ちならなさが鼻につくのだが、高評価が多いのはみなさんわりと幸せなのかな。しかも、ラストシーンのニーナ・シモン。これで終わったらちょっと怒りが湧くかも? と思って見ていたら終わってしまい、私は悲しかった。ニーナ・シモン使うなら「I put a spell on you」を絶妙に使ったヴィトンのCMほうがはるかにセンスが新しいと感じただけに。。。あーやだやだ。見なけりゃよかった。いや、姪っ子とチャリンコのランデブーシーンとか、行きつけスナックママの元夫との影踏みなど、とてもいい。いいところはたくさんあった。が全体としては、期待したぶん反動で評価、低いです。あと、この映画を支持してしまう人の多さ!!政治・生活が良くならない理由がわかりました。
映画の魔法
はじめから見始めたものが積み重なっていって、
最後の役所広司の表情にやはりやられてしまった。
観る人それぞれが自分だけの思いを巡らす、自分だけの思いを爆発させることが出来る。
こんなことは映画にしか出来ない。
加瀬亮は映画による魔法に魅せられて、この一部になりたいなんて言ってた気がする。
はじめから終わりまで、まさに魔法だ。
人として生きて来れて良かったかなって思えた。
自分の老後の人生に
音楽を聴くように映画を感性で見つめて楽しむ映像随筆
小津映画を信奉するドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が、東京に住むある一人の中年男性の日常を終始静謐なタッチで綴った映像随筆。その主人公平山さんを演じたのが、今の日本映画界では名実共に最高の名優である役所広司です。この小津タッチのドイツ人監督と役者役所広司の貴重な出会いが、これまでの日本映画にない独特な感性によって、観る者に想像力を掻き立てさせ、“観て感じる”映画の本質を味わわせる逸品を作り上げました。
(と言いながら、ヴェンダース作品を真面に鑑賞するのは今回が初めて、それに役所広司の演技も映画では初期の「タンポポ」「Shall we ダンス?」そして「それでもボクはやってない」でしか観ていない)
何故このふたりのめぐり合わせが出来たのかと調べると、[THE TOKYO TOILET]プロジェクトという渋谷区の公共トイレの刷新と宣伝を兼ねた短編映画制作が切っ掛けという意外なものでした。しかも、それをヴェンダース監督に依頼したことが驚きであるし、快く引き受けたことにも更にビックリと、題材を想うと言わざるを得ません。偏に小津監督と日本的情緒を愛する故のヴェンダース監督の日本愛と思います。更に「Shall we ダンス?」の演技を高く評価していたヴェンダース監督が役所広司を信頼し、この映画の演出をしたことは、作品を観れば分かります。特にラストカットを平山さんの表情だけで捉えたエンディングの演出です。役所広司の素晴らしい演技で締めくくったヴェンダース監督の、平山さんと言う日本人への敬愛の念があって生まれたラストシーンでした。
しかし、この映画は平山さんの過去について何も説明がありません。トイレの清掃作業員の仕事を丁寧に黙々とこなす現在の僅か数日のルーティンが描かれているだけで、幾人かの登場人物が絡んできても平山さんの過去は深掘りされません。僅かに田舎から姪が家出して来て質素なアパートに転がり込んで日常が変化しても、謎は深まるだけです。母親が運転手付きの高級車で迎えに現れて、平山さんとはかけ離れた裕福な生活をしていることが分かる程度の説明シーンでした。確かに生活に困って今の仕事をしているようには見えないし、暗い過去を抱えている様にも見えない。毎日が単純かも知れないが、自分にとって最小限必要なもの、好きで愛しているものに囲まれて、充実した日常に満足している。それが洋楽を昔のカセットテープで聴くこと、安い文庫本で小説を読むこと、小さな木を愛でること、仕事が終わった後の銭湯と独り居酒屋で飲むお酒を楽しみに生きている。まるで俗世間から逃避したようでいて、仕事は多くの人が出入りするトイレ掃除という公共の場所で、人と関わることが嫌ではないが、余計なことは言いたくない。ただ誰からも仕事を褒められることが無くても、完璧に奇麗にすることに誇りと自信をもって取り組んでいる。こんな平山さんが東京にいるだろう。
ヴェンダース監督のこの視点は、今多くの外国人が東京を訪れて感じるカルチャーショックと同じです。それは日本人の誠実さと街の奇麗さにあります。誠実さは、他人との距離を保ちつつ迷惑を掛けずお互いに尊重すること。街の綺麗さは、ゴミ箱がないのにゴミが落ちていないことと、公共トイレまで綺麗なトイレが無料で利用できること。そして日本語の難しさと美しさ。この映画で扱われる(木漏れ日)という言葉を外国語に訳すと単語が幾つも必要となり、その表現の言葉の多様性に驚くといいます。そして、この木漏れ日と枝葉の影を昔のフィルムカメラでファインダーを覗かずシャッターを切る平山さん唯一の贅沢でオタク的趣味が凄い。出来上がった写真を一瞬にして判別し、気に入らないものを即座に破り捨てる。押し入れの中には何年も撮り貯めたものが整理され保管されています。このこだわりの深さ。
この映画の楽しみ方で私が追いつけないのが、車中で流れる洋楽の選曲の意味合いでした。流石に「朝日のあたる家」は知っていても、その他が分からない。そして昔のカセットテープが高額で取引されることにも驚きました。LPレコードが蒐集家に根強く人気があることは承知していましたが、古くなれば伸びきってしまうテープが今も価値があるのかと。デジタル録音の解析度の高いクールな音とは違って、アナログ録音の温かみのある音楽はクラシック音楽に限らず良いものがあるのですね。この音楽が平山さんの心の内を反映させているのではと、聴き入り魅了されましたが、深くは理解できませんでした。
外国の監督から見えた東京の中の日本的な美しさと、余計なものを削ぎ落した平山さんという日本人の日常から想像した人生の生き甲斐を表現したユニークな映画でした。ルーティンの繰り返しのような日常にある変化を、まるで音楽の流れのように描いた映像の詩的な表現は、観る人の想像に委ねた面白さです。音楽同様、感性で観る映像詩でした。撮影フランツ・ラスティグの映像が素晴らしい。自転車の影を撮ったアングルからティルトアップしたショットがいい。
『禅』
この映画を鑑賞して真っ先に思い出したのは、禅宗のご住職から教えを受けた『感応道交』『日日是好日』でした。特に『日日是好日』はこの作品で非常に丁寧に表現されているなぁと感じました。
ご住職曰く『日日是好日』とは「人生は一期一会清濁併せ呑む気持ちで生きていかなくてはならない」というものでした。
平山も毎日同じルーティンで生活をしており非常にシンプル(後述)である。
一見すると素敵な生活にみえる。
平山の行く所は、いつも同じ場所であり、銭湯、クリーニング屋、一杯飲み屋、カメラ屋、居酒屋などである。どの店でも常連客なのだがそれぞれとの関係は希薄であるように見受けられる。
しかし快適そうに見える独り暮らしでもどこか人恋しさがあるようだ。
女の子に突然キスされて動揺したり、姪の訪問で驚きつつも受け入れたり、妹にハグしたり…
清掃員の相方が急に辞めると言い出した時もシフトがどうとかよりも、寂しさがあったのではないかなぁと思いました。ホームレスの人との関係もそう。
やはり人間は世の中から目をそむけては、生きていけないし皆それがわかっています。
今作の役所広司さんは言葉で発する台詞は少なかったものの、表情や行動で感情を表現しておられたので、とても心地よく鑑賞させていただきました。
最後に私見ですが、『シンプル』という言葉は簡易なものの積み重ねによるものではなくて、膨大な量の問題を山積みにしてそこからそぎおとして凝縮した後に生み出されるものだと思います。
劇中の平山も大きな問題から今の生活を手にしたのだと思いました。
何気ない生活って楽しいんだ
トイレ掃除を職業とする一人のおじさん、平山のなんてことのない日常を描いた作品。大きな事件に巻き込まれたり、ドラマチックな状況に平山が巻き込まれて何かをするか、というとそうではなく、ただただ生活をじっくり見るという作品だ。
そう聞くと全く面白くなさそうに聞こえるかもしれない。実際平山の生活は、毎日同じようでルーティンのように見える。それでもなんだか面白い、という感想にさせるのがこの映画だ。
注目すべき点の一つは「音」だろう。カセットテープがキーになっている(教養がなくて私はほとんど知らなかった)一方で、生活のシーンではほぼBGMがない。BGMの代わりに彩り豊かな生活音が心地よい。平山が目を覚ませる竹箒で掃く音、霧吹きで植物に水をやる音、髭剃り、ハサミ、歯磨き、自販機のコーヒーが出る音、トイレを掃除する音、カメラのフィルムを出し入れする音、やかんを置く音や救急車の音などもアクセントになっていた。
もう一つは「表情」だ。平山はほとんど声を出すことがない。その代わりに豊かな表情を見せる。いろいろな種類の笑いを見せる。困った顔や怒った顔、泣きそうな顔も見せる。(役所広司の表情を見ているとトムハンクスの表情豊かな演技を思い出した。) ニーナ・シモンのFeeling GoodがBGMに流れるラストの平山の表情は圧巻だ。
終盤に説明的に出てくる木漏れ日がこの映画の、いや私たちの生活のメタファーになっていると思う。一見いつも同じような一つのものに見えても、その一瞬一瞬で違う木漏れ日なのだ。
大人になって落ち着いた私たちの生活も、毎日同じようにみえることもある、でもそれは実は一つ一つ違っているのだ。一つ一つの人とのやりとりや、細かな変化、それは十分面白く楽しいものなのだ。
何でも無いようなことが…
役所広司が賞を取ったとのことで、拝見(個人的には佐藤浩市も好きなんですけど…)
まず、東京のトイレ🚻のデザインや見た目に唖然 大阪では考えられない…流石に若者が憧れるだけあるな〰️と思う反面、こんなトイレ🚻ばかりな訳なイヤンと突っ込みなくなったのは僕だけかな?
最後まで分かりにくい内容ではあったが、役所広司は良いところのボンボンだったが、長男といった重圧に負けて今があるのだと思う 介護状況になった父とも会えない(会いたくない)くらいのトラウマを抱えながらも、生きていくことに自分ながらの楽しみ(○❌や影踏みは見ていてほのぼの)を見出だしながら、世間とも付き合って向き合って生きている環境を羨ましくも思えた
昨日八代亜紀が亡くなり、石川さゆりが出ていたことにも…
最後の涙は何を思っての涙だったのか…父を思って?人と人との繋がりの大切さを感じて?考えてみよ😌
きっと役所広司が演じた役はAA型だと思う😏
丁寧な生活
私が将来したい生活そのまんまだったな
ただこれは男がやってるから感じられる渋さであり、女(オバサン)がこれをやると哀愁漂って閉まってしょうがない。
これ最後の涙って習慣的な生活に満足だと思わせながら日々は変わりゆき人間関係においての悲しみやトイレ掃除という職業、孤独な人生が結局は本人も嫌気がさしていて爆発したってことなの?
結局人を満たせるのは他人だな
225 映画の作り方においてあらためて感嘆
ドイツの名匠ビム・ベンダース って方は
全く存じ上げなかったのですが
コメント映像を見るに
あー監督というのはここまで考えて映画を撮っているのか、と
敬意を表します。
監督が考えていた主人公の過去だけでも充分映画になると思うが
まずは毎日変わらない日常である2日間の出来事を
上映1時間かけて映し出す。アングルもほぼ同じ。
3日目からは少しアングルに変化をつけているが
これだけ同じ出来事が続くも全く眠気を感じさせないのは
どういうこっちゃ!?
終盤ノイズが入り流れが壊れるのかな?と思わせて
実はそれもかなわない。
もちろん役所広司の演技力あっての展開なのだが
演技力の範疇を超えていますな。
リアルではなくナチュラル。
アクターズスクールの教えを具現化する。
これだけ人間を映し出すといつもなら涙腺を刺激するのですが
そんなこともなく、しかし爽やかだった、と。
今日一日普段通りに生きることが出来てありがとう、と。
これは記憶に残りますわ
80点
ユナイテッドシネマ大津
劇中に流れる60年代の米音楽ってほとんど知らないんだよな~
我々が知っている70~80年代の音楽も
若い子が聞けば新鮮だと思います。
あー音楽もブリッジしかなかったですね。
本当に役所広司だけでもたした感があります。
にしても柄本時生 クズ男冴えてますわ。
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