劇場公開日 2023年12月22日

PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

全852件中、261~280件目を表示

5.0彼の習慣

2024年2月1日
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鑑賞方法:映画館

淡々と何もなしには生きては行けない。誰かに出会い、何かが起きる。生きていると今までの積み重ねのような習慣も崩れるようなことが多く起きる。

この何もない日常における崩れのようなものに対して平山は嫌がることも落胆することもなく向き合っている。投げ出すこともできる数々の出来事に対して向き合っている。それを感じた時、彼の持つ多くの習慣は固く積み上がっているものではなく、彼自身に身についた柔らかい彼自身のように感じた。言い換えるとすれば、習慣はは作るのではなく日々の出来事が作り上げる。

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くら

5.0ただひたすら生きる

2024年2月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

この映画は東京の公衆トイレ清掃員の日常が描かれている。けしてドラマチックな展開ではない。よくある大都会の安アパートの一室で夜明けと共に起き、顔を洗い、植木鉢の木に水をやり、アパートの前の自販機で缶コーヒーを買う。いつもの道を走りながら昔、流行した曲をカセットテープで聴く。いつもと同じ公衆トイレを巡回清掃し、昼食時間にいつもの神社の境内の木漏れ日を撮影する。また巡回清掃をし仕事終了。3時頃に銭湯に行き、安飲屋で一杯引っ掛け、帰りにフイルムカメラの現像に行ったり、中古専門本屋で小説を買い、寝るまで部屋で読書。そして寝る。次の日、いつもの時間に起き、昨日と同じ事が繰り返される毎日。実に平凡だ。考えてみれば私たちの人生の98%は平凡な毎日のルーチィンで成り立っているのではないだろうか。今独居老人が社会問題になっている。しかし主人公は平凡な日常の中で植木鉢の細い木の葉がゆっくり成長して行くのようにそうした小さなの変化に喜びを感じ、ただ毎日をひたすら生きる生活に幸せを感じている。監督はこの映画を通してこの事が言いたかったのではあるまいか。

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taka2x2

3.5繋がらない世界の片隅で…

2024年2月1日
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 歌 本 樹木 家族…

 繋がらない世界で、ヒトは何故、それぞれに惹かれるのかしら。
 繋がらない世界で、揺らめく影。
 影は重なることで、世界はどうなる?。
 何も変わらない?。
 変わらなくて、いいの?。
 気づかないだけで、変わっているの?。

 私達の生き様なんて、木漏れ日みたいなもの。一瞬で、移ろいゆく。形に遺そうとしても、ただ、逆光するだけ。
 それでも、陽は昇る。
 だとしたら…。
 喜びも哀しみも、総て陽光と共に…。

 皆様にとって、パーフェクトな日々が訪れますように…。

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機動戦士・チャングム

4.5木漏れ日

2024年2月1日
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花散里

5.0公衆トイレ清掃員の日々の物語。 渋谷界隈の公衆トイレの独特な外観、...

2024年2月1日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

公衆トイレ清掃員の日々の物語。

渋谷界隈の公衆トイレの独特な外観、
住まいは下町(おそらく墨田)で気取らぬ日常。
京島の銭湯、浅草の地下街で一杯、など。

ヴェンダース監督、ドイツ人ですが、目の付け所に驚きです。

主演の役所さんの演技、言葉を極限まで削ぎ落とし、日々の抑揚を表情と所作で見せる、じわじわ凄い見ごたえでした。

日本語の "木漏れ日" に着目する西洋人さん、ここ数年で増えていますね。

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woodstock

4.0木の葉の揺らぎに心を留め、新たに芽吹いた木の若葉に目を細める。そんな一人の労働者の日常生活を、暖かく優しい眼差しで切り取り描き出した作品です。

2024年1月31日
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もりのいぶき

2.0こわいくらいに評価が高いな。。 自分はこんな生き方できないと思った...

2024年1月31日
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こわいくらいに評価が高いな。。

自分はこんな生き方できないと思った。

どう見られてるか気にするし、人と繋がってたいし1人で死にたくないし、トイレ掃除もしたくない。
街のトイレはあんなにきれいじゃない。
生きる事も同じで、あんなにきれいじゃない。

強すぎる主人公
私はあの人生じゃあ満足できない
せっかく生きるんだから。
あったかいお家と可愛い犬!たまにお洒落して出掛けたい!

そのくらい望んでもいいでしょ?
生きる事は大変なんだから。

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ちま

4.5見終わると日常が輝いて見える

2024年1月31日
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幸せ

非常に静かな作品でした。

この作品を見終わった後、映画館から出てまっすぐ車が停めてある駐車場に戻ろうとはせず、天気も良かったので、15分ほど散歩した。不思議と映画を見る前よりも日常が輝いて見えた。楽しい散歩ができた。

最初、役所広司の演技が日常を描いているにもかかわらず、やや緊張感があったため、演技のプランがこれで合っているのかと不安になったが、見終わった後はこの演技で正解だと感じた。

主人公のあまり多くを語らないが、社会に流されることなく、自分の軸と好きなものを大切にして生きていく姿を見て励まされた気がした。

職場が普段注目されない公共のトイレということもあり、東京を別の切り口で見ることができ面白かった。そして都会の中の生活を描いているものの、自然を移すシーンも多く、見ていて癒された。

昨今のエンターテイメント作品に溢れている、この作品面白いでしょう?といった観客に対しての押し付け感がなく、どう解釈し、どう受け取ってもらっても大丈夫。という作品のスタンスが心地よく感じた。

何か起きそうで起きなかったり、回収されそうな伏線が回収されなかったり、意味ありそうなことがなかったり、また出てくると思ったら出てこなかったり、私たちが普段日常の中でよく起きる出来事が作品の中にちりばめられており、共感できた。

この映画の主人公のように、人の目を過度に気にしようとせずに、自分が好きだと思える環境を作り、生きていけたら幸せになれるかもしれないと感じた。

静かで起承転結がなく、伏線も全て回収されるわけではなかったが、見終わった後の充実感があり、心豊かになる作品でした。

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FUNAO

5.0木漏れ日

2024年1月31日
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ヨーロッパ映画っぽく単調なストーリーかと思いきや、日常の幸せがいかにありがたいと思える作品と思いました。監督は日本の神道も理解がある方かもしれません。楽しめました。

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alextm

4.5役所さんの演技につきる!

2024年1月31日
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ほとんどセリフ無しで自然に顔で演技する役所さんに脱帽。毎日のほとんど同じルーティンの中での充実感を見事に演じてる。難解なヴェンダーズ監督作品の中でも意外と分かりやすく面白くずっと見守っていたくなった。
今もルーリードのパーフェクトデイ聴きながら毎日の幸せを噛みしめてます。

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ムロン

4.5ひと時

2024年1月30日
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知的

ヴェンダースの目に映る世界は、こんなにも美しく、こんなにも儚い。木漏れ日も鳥のさえずりも街の音も、平山も私もあなたも永遠ではいられない。しかし、ひとりひとりに訪れるこのひと時、この一瞬こそが私たちが生きている全てなんですよね。そしてこのひと時は、誰かに批評されるものでもなく、誰かに支配されるものでもなく、誰かに捧げるものでもなく、私だけのものなのです。私だけに訪れるささやかな愛しい時間をとても詩的に表現していました。

ブラックミュージック〜ロック〜演歌、、、愛しい音楽、愛しい古本屋、愛しいカメラ、愛しい銭湯、愛しい飲み屋さん。私が生まれ育った昭和の板橋の風景を思いだしてしまいました。キャラクターを体現した役者さんも、ベンチや電車の隣同士になったことがありそうと思ったほど、東京の街の一部となっていました。

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に心を奪われた20代。「パリ・テキサス」のトラヴィスをやっと理解できた40代。

50代を前にして本作と巡り会うことができて本当に良かったです。映画との出会いは一瞬だと思うし、本作との出会いも2024年の「今」なんだと思いました。

ここ最近のヴェンダース作品はイマイチと感じていましたが、あの少年の様に瑞々しいヴェンダースに完全復活しましたよね。そしてヴェンダースの名作は間違いなく「場所」を主役にしています。東京の平山もベルリンの天使もキューバの音楽家も「その場所」だからこそ輝けるのですね。

本作を鑑賞してヴェンダースが撮る作品をこれからももっともっと観たいと思いました。そんな作品です。

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ミカ

3.5特になにも起こらない

2024年1月30日
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正直な話、私にはあまり刺さらなかった‥😢
もともと邦画好きで、役所さんの大ファンな私にとっては受賞関係なしに見ると決めていただけにちょっと残念。

日常を切り取ったような映画は好きなんですけどね。。

受賞作品って難しいですね😓

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おおかみ

4.0退屈だけど、美しい。

2024年1月30日
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無声映画かな?と思うほど台詞が少なく役所広司演じる平山はとても無口で、淡々と日常が繰り返されていきます。

観る人をかなり選ぶ作品。
退屈に感じてしまっても無理もありません。

でも、その退屈で変わらない日常の中に、平山が時折見せる感情にとてつもなく心が揺さぶられます。言葉、表情、涙。

この作品を私には言語化するのは難しすぎるけど、鑑賞し終わって3時間、何故かずっと目が潤んでしまう。余韻が凄い。

最後の平山の微笑み、涙、グッときますよ。一緒に泣いた。
役所広司さんの演技力、いやはや流石ですね。。。

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ぴーまん

2.5東京のTOILETは凄い

2024年1月30日
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難しい

寝られる

色々な東京の公衆トイレを見ることができて面白かった。この映画を見たらトイレ清掃員の方々への感謝の気持ちがさらにアップした。
それにしてもキャスティングが絶妙で、どの俳優もちょこっとの登場だが納得の配役だった。
主役役所広司の可愛らしい表情が良かった。
石川さゆりは話し声も綺麗で良かった。
しかし、日々の繰り返しが長々と続き途中で眠くなった。以前観た役所広司の映画にも似ていたが、今ひとつ何が言いたいかわからなかった。
色々良かったが最終的には退屈な日常という印象が残り残念だ。

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おむすび

4.5人生を戦う兵士の話

2024年1月30日
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泣ける

幸せ

萌える

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とよ

4.0こんなふうに生きていけたなら

2024年1月29日
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というコピーで括られたヴィムベンダースの映画。仕事はトイレの清掃員だが、幸せに生きている。という内容の時点で気になっていた。内容は緻密に計算されたエンタメ映画の対局にある。平山はガラケーを使いカセットテープで音楽を聴いていてSpotifyは知らない。古本屋で100円で買った本を読んで、古いフィルムカメラで決まった場所で写真を撮り、安酒場で酒を飲む。他人には分からないレベルで自分の好きな事を深く味わっているのだ。情報が溢れ、忙しく大量の情報を摂取している現代人に向けて、自分の本当に好きな事を解像度を高く味わっていますか?と、聞かれた気がした。

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bluecinema

4.5淡々と綺麗にしてくれる人の存在があるから。

2024年1月29日
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役所さんレベルになると、台詞はなくとも雄弁に伝わってくるものがあります。というか台詞が少ないことを感じることが無いというか。起きて仕事をして、食事をして寝て。仕事の日と休みの日のルーティン。家の中でのルーティン。日々、少しの人と関わり、小さな良いこと、小さな嫌なこと、嫌なことかと思ったらそうでもないことに変化したり。同じことの繰り返しのようで、同じではない毎日を感じます。日本のトイレは世界一綺麗とよく言われますが、いつも綺麗にしてくれる人のおかげで綺麗なのです。

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AATT

5.0 一人でも映画を観に行きたいと思うことはほとんどないが、この映画に...

2024年1月29日
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泣ける

知的

幸せ

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晴兎

3.5きれいすぎる公衆トイレ

2024年1月29日
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単純

難しい

寝られる

私は「映画は映画館で観るべきである」という持論があるが、本作を観て、やはり映画館で観るべきだと、再度確信した。それは大きく2つの理由がある。ひとつは大きな画面で観ないとホントの感動や迫力は得られない作品が多いって事。MCUの作品や007、トップガン、ワイルド・スピードシリーズなどは少々大きなサイズでもテレビ画面ではもったいない。

そしてふたつめは、自宅のテレビで観たのでは、なかなか映画館ほどは集中出来ないということ・・・である。

この「PERFECT DAYS」は2番目に相当する。普段から娯楽映画、エンタメ映画好きの私はこの手の文芸作品風な映画は苦手である。カンヌ映画祭で主演男優賞を獲得したと聞いていたので、予想通り、エンターテインメントな物語ではなく、正直、125分は淡々と過ぎた。たぶん自宅で録画を観ていたら、寝るか、途中で止めて、最後までは観なかっただろう。

この映画、世間の評価はすこぶる高い。観客もそこそこ入っていた。ただ残念ながら、私の心にはそんなに響く作品ではなかった。トイレの掃除夫さんの日常。本当の日常ではありえないような、きれいすぎる公衆トイレ(まあ、現実的な汚いトイレを見せられるよりはよかったのだが・・・)。「THE TOKYO TOILET プロジェクト」のための作品。小津安二郎のオマージュ満載だというが、その辺も私には響かなかった。評価は★3.5にします。

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浅見探偵

4.0人々の人生が織りなす木漏れ日が沁みたー

2024年1月29日
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単純

知的

幸せ

特に面白味のないアート寄りの作品である
なのに!
鑑賞後、席を立てないほど心に溜まるものがある

トイレ清掃員の平山は、人生訳ありぽくて
世間と距離をとりながら、淡々と毎日を過ごしている
それでも、
他人の人生と、木に茂る木の葉のように
風がそよげば、重なったり、離れたりする…
平山の前に現れた姪っ子、迷惑をかけ通しなうえ突然仕事ををやめる後輩、平山の音楽の趣味に好感をもつ若い女、死期が迫る飲み屋のママの元ダンナ…
同じように日々を過ごそうとしても
突然、木漏れ日が差したり、葉が重なって影が
濃くなったりするように日常は変化してゆく…
人生、みんなこうだよね
単調に思える日々の中に、ささやかな楽しみや
予測できなかった出来事が混ざり合う
そうして、人々の人生が織りなす木漏れ日は
風にそよぐたび、こんなに美しいんだよと
この作品に教えられた
たびたび、差し込まれる木漏れ日の映像が
象徴的だった

役所広司の演技は、世界の称賛に値する
素晴らしかった
特に、ラストシーンの音楽に合わせて表情だけで
語るシーンは忘れられない
60年代〜70年代の音楽もとても効果的に挟み込まれていた
映像も芸術的
うーん、
やっぱり、カンヌやアカデミーで話題になるのもうなずける

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ぴーちぱい