劇場公開日 2023年12月22日

PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

全852件中、221~240件目を表示

3.5身の丈にあった幸せってなんだろう?

2024年2月8日
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鑑賞方法:映画館

公衆トイレの清掃で細々と生計を立てながら、東京の下町で一人ひっそりと暮らす中年男”平山”の日常を淡々と描いた作品。無口な彼の変わらない日常をかいま見せてくれるだけですが、それでも、見る者には、彼が訳あってこのような世捨て人のような生活をしていることが薄々分かってきます。Perfect days - 「満ち足りた日々」とでも訳したらよいのでしょうか?主人公は平凡な毎日を飽きもせずに繰り返しているようですが、それこそが、彼が探し求めていた心の安寧だったのでしょう。そして、おそらくですが、私達にとっての身の丈にあった幸せも、平凡な日常とほんの少しばかりのさざ波のようなハプニングさえあれば得られるものなのかも知れません。役所広司さんの好演が際立った、心に沁みる作品でした。(細かいことですが、自転車で飲酒はやはり微妙ですよね...)

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ホワイトベア

4.5積極的に感じること

2024年2月8日
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鑑賞方法:映画館

感じない人は淡々と終わってしまうかも。この映画が楽しめた人は人生も楽しく過ごせる(過ごしている)でしょう。とかいう私は人生を謳歌しているのか⁈

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つにてんてんのほう

5.0「完璧な日々」は完璧か

2024年2月8日
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泣ける

知的

幸せ

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ぴよりん

4.5キーワードは“ 木洩れ日・影・人 ”

2024年2月8日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

公開当初は、もう一つ見たいという気にならなかったのに、カンヌ映画祭で男優賞を受賞したと聞き、見る気になったのに、風邪を引いたので、エラク遅い鑑賞になったけど、良い映画でしたネ!

貧しくても、お天道様に恥ずかしくない、まっとうな生き方をしている主人公を、何度も出てくる木洩れ日越しに太陽を見る姿で、象徴している様に思いました

日々の生活を淡々と描写する中で、救われたのが、「トイレの神様」を当然知らないスマホ世代の姪っ子が、トイレ掃除を手伝ってくれた所でしたネ! お金持ちの娘の設定でしたが、まっとうな良い娘でしたね 結婚したくなる程の、清楚な美人だったし!

それに比べて、あの青年は「オレオレ詐欺」の闇バイトをして人生を潰すことになるんじゃないか?と、心配になったのは私だけでしょうか?

主人公は人生経験から帰ってこないお金と分かっているのに、あの青年の儚い夢の為に、持ち金のほぼすべてを貸す人の好さをあれで表したのでしょうね!

最後に突然出てきた三浦友和のお陰で、最終的にはスナックのママと一緒になるかも?!と思わせてくれたのも、この映画を見てよかったと思える設定で、なぜかホッとしました

作者達が言いたかったのは、人は勿論一人でも自由気ままに生きて行けるけれども、人は文字通り「支え合って生きる」ことが大切だ
映画の中程でもでて来た「影」というキーワードが、木洩れ日の影には陰影があり、ぬくもりのある人との影は濃くなるという事を終盤の影踏みを通して表し、ぬくもりのある人と支え合う事が大切だと言っているのではないでしょうか?!

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jazz須磨

5.0「格好良過ぎる」

2024年2月8日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

今年16本目。

ある1つのトイレは安藤忠雄さん設計で神宮通公園の「あまやどり」。昨年12月に渋谷区の小中学生が清掃体験、自分が清掃したトイレにあだ名をつけて映画鑑賞。子供の時のそう言う運動は本当にいいと思います。
作品はある女性が尋ねてきて、仕事姿が何て格好いいと彼女も思ったし自分も思いました。昔の車は音楽聴くのがカセットだったのも懐かしい。駅地下の居酒屋や銭湯など監督が入念に日本を調べて撮っているなあと、事前勉強が嬉しくなります。

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ヨッシー

4.0不思議な作品

2024年2月7日
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昭和の懐かしいアナログ生活をする1人の男性のルーティーン化した暮らしの風景を淡々と繰り返し描いた作品で、特に盛り上がるところもなく、変化のないままに繰り返されるストーリーなのに最後まで観てしまう作品

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卵かけご飯

4.0予想通りの良作!

2024年2月7日
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期待を超えはしなかったけど裏切られることもなかった。
アオイヤマダさん、麻生祐未さん、良かった。あと、トイレで質問する黒人の女性の方。
もちろん役所広司さんは言わずもがな。あと、田中泯さん流石!
若い人には少し退屈に感じる映画かも知れませんが。
私には『観て良かった』と思える映画でした。

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パンナコッタ

5.0分かる。それだけでも生きる活力になるよね。

2024年2月7日
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木漏れ日
思わぬ楽しみ
風の音
生きる活力はお金でも環境でもなく
心を満たす最小のものを発見することから生まれるのではなかろうか

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ドンテヌン

4.0同じ日なんてない

2024年2月7日
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仕事の日には時計を持たず、休みの日には腕時計をして出掛ける主人公。
仕事は定まった所作があるから時計はいらないのかなぁ。
型にはまったような毎日にも、必ず変化はある。決まっているから変化に気付けることもあるんだろう。

寡黙な主人公の心情を歌が代弁しているんだと感じたが、リスニング力がなくて、歌詞がごく一部しか聞き取れない。そこは英語字幕でいいので、欲しかったなあ。

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まみぃ

3.5虚無の目をしたOL

2024年2月6日
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泣ける

知的

幸せ

役所さん演じる平山のルーティーンの中に表情のない私も映っているような気がした。彼の幸せの一旦に触れることができて正に木漏れ日のように美しい表現が多々、役所さんの微笑みにじわりと心が揺れました。
文学的に言葉に出来ないが、海外の方に評価される理由は分かる気がします。

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月子

4.0けっこういい

2024年2月6日
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吉泉知彦

4.0良作

2024年2月6日
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人生とは幸せとは何かを考えさせる映画でした。好きな所は姪っ子さんが出てきた所で2人で銭湯に行くのが良かったですね。彼女が透明感があって素敵でした。後、あんなカラフルなトイレが普及したらいいなと思いました。人におすすめ出来るいい映画だと思います。

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ユウジーニョ

2.0家族で見ないほうが良い

2024年2月6日
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マジで意味わからん。4人家族で見たら8000円ドブに捨てるようなもの。暇な60歳過ぎの年寄りが見る映画。集中できなくて終盤に時計を気にする人が多数。アカデミー賞に選ばれる理由不明。ジブリの君たちはどう生きるかも意味不明だった。

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人間四角

4.0世界は1つではない

2024年2月6日
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鑑賞方法:映画館

知的

ほとんどセリフがなく前半は進みます。
幾つもの伏線がありながらも、回収されるのはわずか。あくまで、主人公から見た世界を描き切ります。
この世の世界は一つではない、交わらない世界もあるということか。

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おっけ

3.0評判ほど、、、

2024年2月6日
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期待値を高く設定しすぎたか、あまり何とも思わない映画だった。

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ino

2.5好きだし嫌いな映画

2024年2月6日
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ショーペンハウアーの「幸福について」を体現するような生活。生き様。

アパートの鍵をしめないのは、物に固執していないから。

他人とかかわらなくても、自分を楽しむことができる。写真などの創作活動もして人生の軌跡も残す。快楽もないが苦痛もない。

故に、自分は幸せである。
でも、何もわからずに多分このまま終わってゆく(死んでゆく)。

それでいいんだろうな、いいと思うことにしよう。そんな日々。

ラストシーン。平山は自分のことをきっとこう思っている。

私は優しい、思慮深く、幸せもので、どちらかというとモテて、繊細で、器用で、孤独を愛し、感性も豊かな人間だ。

と同時に、稚拙で、臆病で、短気で、インポで、短小で、甲斐性がなく、不器用で、寂しがりやな人間だ。

幸せだ、いや情けない人生だ。いや他人より幸せだ、優越感、いや劣等感か。。。

自己嫌悪=自己陶酔。全部まとめて自分。矛盾だらけが普通の人間。幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなんだ。

鑑賞後のいま、本作は素晴らしく美しい映画だなという思いと、平山はあまり好きではないなという、混沌におります。

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ロンゲスト

5.0よかった!

2024年2月5日
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chidk55.

4.0古書店のおばちゃんが好き

2024年2月5日
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泣ける

知的

 私には東京の美しさはわからない。日本人の中にも酷い人間はいるし、汚い風景も隠れてる。けれど、寡黙な男平山の日常に差す緑葉の木漏れ日や人々の喧噪、窓の色、ページをめくる摩擦音、そこに紛れるラジカセの音楽、全てが彼にとって愛おしい日常なんだということが伝わってきました。
 私は小説が好きなので、古書店のおばちゃんの一語一句が毎回面白くて好きだった。パトリシア・ハウスミスは私も読んだことがあったので、「不安と恐怖は違う」というニュアンスの言葉に、確かに…とたったそれだけで共感めいた喜びが湧き上がってきた。いつもの人と店がいつまであるかわからないけれど、きっとその記憶は美しい思い出として残っていく。
 役所広司さんだからこそ表情で魅せる演技、睡眠時のモノクロの継ぎ接ぎ、トイレでの顔の知らないゲーム相手に想像力が刺激された。あと、清掃員の助っ人女性(安藤玉恵さん)がプロフェッショナル感がでててかっこよかった。幸田文さんの「木」も読んでみたいなぁ。

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ふたり映画

5.0超!余韻が残る映画でした!

2024年2月5日
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凄く感じるものが多い映画でした。
まず日本の日常を非常にうまく切り取ってあることにビックリしました。まだ夜明け前の街を歩く学生服に身を包んだ女の子、子供のことで頭がいっぱいになってる礼を失した女性、まだ息づいてる下町文化etc…。何でジム・ベンダースがこんなに日本に精通してるのか、パンフレット買って確認しようと思っ出たんですが、、、パンフレット買うの忘れた。そして日本の清潔なトイレ文化も上手く捉えられています。
ささやかだけど満ち足りた生活を送る平山は仕事前に、いつも夜明けの空を見上げて笑顔になります。溜まらんな〜。私なんか出勤前は、いつも死んだような表情をしてるので、空を見上げて笑顔になるなんて経験、少なくともここ数年は無いですね(笑)
登場人物の背景は平山を筆頭に細部まで描かれません。でも上手く匂わせる。だから私達は、それを手掛かりにちょっと想像する余地があります。三浦友和の「何も分からないまま終わるんだな…」と言う呟きの重さに思わず「フー」とため息が出てしまいましたが、それに対して自分は「確かめてみましょう」と声をかけられるか?「影踏みしましょう」と声を掛けらるか? 自分のキャラじゃないと自覚しつつもそう言う人に憧れますよねー。結構そう言う人多いんじゃないでしょうか。だから朝、空を見上げて微笑む事と相まって平山の人間性が良く表れてる気がしたし、ちょっと羨ましいと思ってしまいました。
そしてキャスティングでも存分に楽しませてくれましたね。
「え!これ石川さゆりじゃね?」
石川さゆりだった。
「え!これ吉田類じゃね?」
吉田類じゃなかった汗(あがた森魚だった)
他にも研ナオコや片桐はいりや、他にも挙げきれない程、意外な人が意外な所で。そこら辺も存分に楽しめる映画でした。ジムベンダースのネームバリューが成せるわざでしょうか?とても満足できた映画でした。

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HAL-9000

5.0おばさんの心にしみた

2024年2月5日
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泣ける

幸せ

映画館を出たら冷たい雨
雨も悪くないな〜、
いいもんだな〜と思えた。
この作品に出会えて良かった。
ありがとうございます。

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アネモネ子