「平凡な日々の中で動かされる感情」PERFECT DAYS いちごだいふくもちさんの映画レビュー(感想・評価)
平凡な日々の中で動かされる感情
物静かに淡々と流れる映画。
トイレ掃除として同じ毎日を送る日々だが、人間の少しの幸せ少しの悲しみが、心に響く。
セリフがほとんどないし、主人公の平山の過去は全くわからないし語られない。でも何かあった事が分かる。
前半は淡々とプロのトイレ掃除を見せられた。TOKYOの色んなトイレが、また楽しませてくれる。その中に関係してくるタカシとニコ。決して深くは語られない二人の登場人物とら平山との関係性がまた感じさせられるものがある。
そして、後半のニコの登場からは、平山の平凡な日々や感情もガラリと変わったような気がする。何か過去を振り返るような。
最後の笑い泣きのシーンは感ずるものがありました。さすが、カンヌの男優賞だと唸らせてもらった。
コメントする