劇場公開日 2023年12月22日

  • 予告編を見る

「選曲が泣ける」PERFECT DAYS abukumさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5選曲が泣ける

2025年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

 主人公の平山が持つカセット・テープで、運転中に曲が流れるというシチュエーションが何とも嬉しい(懐かしい)。東京の街がだんだん明けてくる雰囲気といい、これだけで映画が十分に成り立っているような気がする。
 選曲がまた秀逸。
 ・朝日のあたる家(アニマルズ)
 ・Pale Blue Eyes(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)
 ・ドック・オブ・ベイ(オーティス・レディング)
 ・レドンド・ビーチ(パティ・スミス)
 ・めざめぬ街(ローリング・ストーンズ)
 ・青い魚(金延幸子)
 ・パーフェクト・デイ(ルー・リード)
 ・サニー・アフタヌーン(キンクス)
 ・朝日のあたる家(浅川マキバージョン/ここだけ、石川さゆりが唄う)
 ・ブラウン・アイド・ガール(ヴァン・モリソン)
 ・フィーリング・グッド(ニーナ・シモン)

 ヴェンダース監督の音楽趣味がよくわかるし、ほとんど知っている曲だから嬉しかった。それに、パーフェクト・デイとフィーリング・グッドは重要なテーマ曲。
 しかし、最初「青い魚」は記憶のある声だけど、誰だかすぐにわからなかった。エンドロールで見て「金延幸子」とは!なんで知ってるの。欧米では有名なのかしら?多分、50年ぶりに聞きました。
 主人公とともに、自分の時間が自由に漂っていくようで、気持ちよかったです。

abukum