「ヴィム・ベンダース監督の感性が日本の下町にベストマッチ」PERFECT DAYS いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
ヴィム・ベンダース監督の感性が日本の下町にベストマッチ
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本作はヴィム・ベンダース監督が日本で撮った作品でかなり話題性があったので劇場でぜひとも観たかったのだが、タイミングが合わず今になってやっと鑑賞。
さすがはヴィム・ベンダース監督、おじさんの撮り方が絶妙だ。本監督作品で個人的に一番好きな「パリ、テキサス」をなんとなく彷彿させる感じがとても良い。
本監督作品らしくお涙頂戴系ではないので特別泣けるというわけではないのだが、主役と妹との遠慮がちな会話シーンなんかはやはりほんのりじーんとくる。
そして終盤の、二枚目ベテラン役者2人の「影踏み遊び」はレジェンドレベルでしょ。
もちろんラストシーンの朝日に照らされた主人公の泣き笑いは胸に深く刻まれる。
何だかんだと最後まで主人公の背景をはっきりとクローズアップしなかったところが、かえってストーリーに奥深さをもたらせたのかも知れない。
それにしても、カセットテープの音は確かに心に残る。
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