「日常に非ず…」PERFECT DAYS KEIさんの映画レビュー(感想・評価)
日常に非ず…
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家族もおらず、無口で孤独な男の平日、休日の変わらぬ平凡な日常。いや、人に会い、ちょっとした出来事が毎日起こり、男はそれに一喜一憂する。そう、変わらぬ毎日なんて一日たりともない。毎朝、家のドアを開け、空を見上げ、雨が降ろうが男は微笑んでいる。これから始まる一日を楽しもうとするかのように。台詞も少なく、繰り返しの描写は多いのだが、観る人の心に響く演技、まるで演技をしていないかのような、自然な振る舞い。ラストの運転中の笑い、泣き、また笑い、泣きを繰り返すシーンは名優たる役所広司の圧巻の演技だった。
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