「生真面目なトイレ清掃人」PERFECT DAYS odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
生真面目なトイレ清掃人
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小津安二郎監督をリスペクトするビム・ベンダース監督らしい人間を淡々と描く演出は見事だしカンヌをはじめ多くの賞をとった作品なのだから、凡人の私が評価するのも口幅ったいのだが、実に地味で穏やかな映画。生真面目な仕事ぶりには頭が下がるが観ている自分も公衆トイレ清掃人になったかのようで気が滅入ってしまう・・。読書や古い洋楽、何よりも自然が好き、終末のスナックでのささやかな贅沢などある男の日常に寄り添って淡々と描いてゆきます、慎ましく誠実に生きることへの賛歌なのでしょう。
人生は人それぞれ、心の持ち方次第で楽しくも辛くもありましょう、だからといって役所さんの様な生真面目な人間にはなれそうもありません・・。
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