「良い映画を見たなと しみじみ思えた映画」PERFECT DAYS komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
良い映画を見たなと しみじみ思えた映画
劇的な何かが起こるわけではない。街とともに日々自分を生きる人々の物語。
妹との再会のシーンはとりわけ深い。主人公が そこに至るまでの困難な道のりのなかで、自分を見失うことなく、自分の心に従って生きてきたんだということが伝わってくる。妹はそんな兄に対して、思春期の頃から嫉妬と羨望を感じていたのかもしれない。
そうした作中には描かれない、主人公のこれまでの人生に説得力をもたせる役所広司の凄さ。ここに至るまでの一つ一つの演技、銭湯で見せる少したるんだ体等、全てで語っている。
最後、「変わらないなんて事があってたまるか」という一言。単調な日常を大切に積み重ねながら、その中にある細やかな変化や偶然を大事にする主人公の、人生に対する意地のようなものに強く胸を打たれた。
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komasaさんのコメント
2024年8月20日
りかさん、コメント、フォローありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いします。(そちらのレビューにコメントを入れられなかったのでこちらですいません)