「違和感」PERFECT DAYS hikaru8928さんの映画レビュー(感想・評価)
違和感
作品の空気感は好きなのだが端々に違和感があり一言で言うなら「残念」だ
・トイレのゴミを素手で拾うこと
・別れ際にハグをすること
・飲食店で代金を机に置いて退店すること
・ホームレスが創作ダンスをしてること
・スカイツリーエリアから繁華街まで高速道路を使うこと
・無口キャラとは言え喋らなすぎのキャラ設定
・住宅街でエンジンかけっぱなし、ライトつけっぱなし
・年頃の姪が銭湯に行きドライヤーもせずすっぴんで帰ること
・・・姪が伯父さんを連発するのはなさそうだけどあるかもw
そう考えると、高倉健主演のブラックレインも外国人監督だったがこの様な違和感のある芝居がなかったなと思った
演出でこの違和感を日本人スタッフは気づいてただろうが“大御所“に意見できなかったのが残念
私もその違和感は感じておりました。
ただ、その違和感を違和感のまま終わらせるのは、非常に勿体ないと思いまして
筆を執らせていただいております。
それらは(或いはそのなかの一部は)日常を描くには、不自然な描写ではありますが、
あえて不自然なまま残された手がかりだと存じます。
それらの手掛かりから、この映画はただのリアリティに欠ける不完全なドキュメンタリなのか、そうでない「何かのメッセージ」を見出すのか、観る側の観点によります。
私は同様に、これらの違和感を感じておりましたが、観終わった今、その違和感に意味があるのだと感じております。
あえて「演出」という単語を使われておりましたので、少し、コメントを残してみます。差し出がましい真似をお許しください。