「素朴な映画」PERFECT DAYS えーじさんの映画レビュー(感想・評価)
素朴な映画
この映画をドイツ人監督が撮ったとは…⁉︎ いや、だからこそ撮れたのかもしれない…
トイレ清掃員の男の日々の生活を淡々と映す。しかし其処には貧しさや過酷さは皆無で、むしろその男の精神的な豊かさに溢れた映画となっている。しかしこの男にも勿論過去がある。それは1階にある荷物を見れば分かるし、妹が訪ねて来て言った言葉でも分かる。彼女が言った「父に会ってあげて…」と「ほんとに…トイレの清掃員をやってるんだ…」の僅かな会話でも分かる。
しかし映画では決っして語らない。あくまで観る者に委ねるかたちをとっている。
そしてラストシーンへとつづくのだ。日々が続くように…。
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