「淡々とした日々の繰り返しが描かれますが・・なぜか飽きないし 退屈も...」PERFECT DAYS J417さんの映画レビュー(感想・評価)
淡々とした日々の繰り返しが描かれますが・・なぜか飽きないし 退屈も...
淡々とした日々の繰り返しが描かれますが・・なぜか飽きないし 退屈もしない・・不思議な映画。
外国人の視点で描かれる日本は、時に????と感じることが多いが、この映画は、そういう違和感が全くない・・。小津安二郎を連想させるビム・ベンダースの深い「日本」理解が描き出されていると思う。
好んでいる音楽や、書籍・・規則正しい生活パターンから、只者ではない過去があるのでは・・・と役所広司演じるところの平山さんに対する興味を湧き立たせられる・・、生い立ちはこうだったのかな?、どんなことに傷つき挫折してきたのだろう?など・・。最後まで、平山さんの正体があかされる事はないが。
なんとなく、ぼんやりとした人物像が浮かび上がらせて・・映画は終わる。
喜びと悲しみは表裏・・嬉しい事が悲しい事を思い出させてしまうのか・・平山さんの最後の表情がとても印象に残る・・。
トイレ清掃でなくても、今の日本で表舞台には出てこないエッセンシャルワーカー、例えば「ノマドランド」の物流ワーカーなどが設定であっても面白かったと思う。
仕事に行く時には、腕時計をしないけど、休みの日には時計を身に付ける、平山さん。これは、どんな意味があるのかしらん・・。仕事は判で押したように過ごすから時計は必要ないが・・休みの日は、行動が流動的になるからなのかしらん? どういう意味を持たせたのかしらん? 気になる・・。
こういう風に、細かいことが気になってしまうがクセなのですが・・。
なんで、出かける時に 部屋のドアに鍵をかけないのだろう??当然、帰宅時にも鍵を開けない・・
キチンとした性格の平山さんは鍵をかけると思うのだけど・・。見た目の演出の問題?
でも、姪が尋ねてきた時には、鍵を開けて部屋に入るし・・。
役所広司がカンヌでの男優賞受賞も肯ける、役所広司は偉大な俳優だなぁ。
はじめまして
みかずきです
主人公は、過去の柵、特に父親との確執を断ち切って、精神的に開放されストレスフリーになります。心にゆとりができます。
このゆとりが、主人公の感性を開放し、主人公は些細な事にも喜びを見つけ満たされていきます。
父親との確執を断ち切った主人公は、トイレ清掃員として、人間関係に距離を置いて、自分の時間を確保し、自由を手に入れます。
本作を観て感じたのは、主人公のように心豊かに生きていくためには、心にゆとりが大切で、そのためには、自分を取り巻く人間関係を良好にするのが不可欠だということです。
といっても、人間関係って相手があることなので、自分の思い通りにはいきません。いつもというわけにはいきませんが、人間関係が良好になりように努めて、一日でも良いので、心のゆとりを持てる日を作って心豊かに過ごしたいものです。
ー以上ー