「「ふつう」という事」PERFECT DAYS くまのさんの映画レビュー(感想・評価)
「ふつう」という事
とくに何も起きないです。いや、嘘です。嘘というか、語弊のある言い方でした。
「映画」という娯楽において、「展開」という意味で「何も起きない」です。
生きる限り、なにかしら起きているのが世の常。小さな悩みや失敗だったり、しあわせな出会いだったり大きな成功だったり、それは人によって一大事になったり、他愛のないことだったりするけど、大小は関係ない。はたまた、それへの対処の仕方も、人それぞれ違います。
本作は、何事においても「後悔のないように」たんたんと生きなさい、と諭しているに感じました。一所懸命でも真面目にしていても、失敗することはあるだろうし、他からもたらされる予期せぬ出来事や、病気や事故・事件、自然災害、避けられない不幸というものがあると思う。
そういうのも含めて、人生だから。後悔のないように、真摯に生きましょう。出来れば笑顔になれる自分でいなさい、どうしたって生きなきゃならないんだからね。そんなことを言ってる作品に感じました。
ふつうって、そういうことと思います。ふつうって、難しいですよね。
観たかった作品が通う劇場に無かったので、気になっていたこちらを観賞しました。
すごく良い作品だと思うけど、エンタメ作品が好きな自分にとっては失敗、、。観賞後、説教されたような気分になってモヤモヤしました。そしてすごく悔しい気持ちになっています。こういう衝動に駆られるのは、良い作品に出会えたとき。そこもまた悔しい。。