「普通の日常の中にある輝き」PERFECT DAYS 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
普通の日常の中にある輝き
主人公であるひらやまの生活は、役所さんが以前に主演された、素晴らしき世界という映画が思い出される、規則的なものだった。
ただ違うのは、規則的な生活の中に、1人の生活を豊かにするさまざまな対象があることだった。植物、洋楽、小説、写真、銭湯など、彼は、1人の生活を楽しんでいた。
社会には、トイレ掃除の仕事や、独居に対し、憐れみのような偏見があるけれど、それは間違いだった。
最後のひらやまの笑顔を思い出す。
物足りないような普通の日常をじっと見れば、人を幸せにするものがたくさんあるのだと感じた。
ママの前夫とのやりとりも印象的だった。
がんで余命少ない前夫が、わからないままだと言った事象に、ひらやまは答えを出そうと実証する。
病気を嘆くだけでなく、その中でも自分にできることを探して、希望を見出だそうという生き方を、真似したいと思う。
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