「人生はPerfectでなくても、 Perfectな日々を送ろうと思った。」PERFECT DAYS 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
人生はPerfectでなくても、 Perfectな日々を送ろうと思った。
いつトミー・リー・ジョーンズが出てくるのかと思って観てた。エンドロールの後に、あの自販機の中から出てきたら面白かったのになぁ。(冗談です)
ひとつひとつのエピソードや登場人物、時々インサートされるモノクロームの夢、どれもがつながっていくわけでない。なのにどうしてこんなに惹きつけられるんだろう。
いっそもっと何も起こらなくてもよかったと思うくらいいつまでも観ていられる。(若い人たちには物足りないのかな)
役所広司演じる平山という男のバックグラウンドは想像するしかないけれども、観ている自分も平山と同じ気持ちになって微笑んだり、ちょっと嬉しくなったり、泣いたりしてしまう。
役所広司さんは唯一無二の俳優だなぁ。
例えばこの役を、三浦友和が演じてたら。
中井貴一だったら、佐藤浩一だったら、真田広之、渡辺謙、小林薫、、。過去に遡って、笠智衆、志村喬、三船敏郎、渥美清、高倉健、、、。
いろいろ想像しても役所広司さん以外に考えられない。(高倉健、いいかな。いや洋楽似合わないな。)
大谷効果で日本の人気が上がってるということでなくても、作品も含めてアカデミー賞は間違いない。
と期待したい。
帰りに幸田文の「木」とパトリシア・ハイスミスの「11の物語」買ってきた。持ってるのに。
もちろんBOSSも。
コメントありがとうございます。
言葉は誰のものでもないですし、気にする必要ゼロですよ。笑
むしろ、「平山の生活は美しく、幸せそうだ」という意見が多い中で、同じように感じている方がいて嬉しいです。
幸を感じるには不幸を知らなくてはならず、だからこそ最後の表情に深みを感じました。
今晩は。いつもありがとうございます。
いつぞや、大吉さんから”それは、貴方がキチンとしたレビューを書いているからですよ。”と言うお言葉は今でも覚えています。
今作は,2023年公開の中でも個人的にはトップクラスの印象を持った作品です。私のレビューには役所広司さんが演じた平山を”男”と書きましたが、小津監督作品が好きであれば”平山”と言う名も直ぐに分かるし、これも個人的な嗜好ですが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(で、当然ルー・リードも好き。)の”Pale blue eyes"や冒頭に掛かったアニマルズの”朝日の当たる家”を平山が車中で流した時点でもう嵌りました。(音楽と、映画がマッチした豊饒なる時の至福さ。)
(私のレビューには余りに長くなってしまったので、記載を省きましたが)パトリシア・ハイスミスも好きなので、ニコが”すっぽん”みたいになるよ!平山に言うシーンや、平山が古本屋で幸田文の「木」を購入した際の古本屋の本に精通した女性の言葉も良かったです。
今作は出来れば、もう一度観たいと思っていますが、私が居住する地方都市では上映館が少なくて・・。
是非、アカデミー賞を取って貰い、もっと多くの人に観て貰いたい作品だと思います。と思っていたら、このサイトで既に200近いレビューが上がっている。嬉しい事ですね。では。
あ、私、明日迄会社なので返信は不要ですよ。
これからもよろしくお願いします。お休みなさい。