劇場公開日 2024年4月26日

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「たったそれだけで」エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0たったそれだけで

2025年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

 1858年、イタリア。7歳になった少年エドガルド・モルターラが、ユダヤ教の家族からローマ教皇のもとに移送される。彼は赤ん坊のときに密かに洗礼を受けていた、との理由だった。家族はなんとか取り戻そうとするが、教会はそれに応じず、月日が流れ。
 洗礼とはさぞや御大層な儀式と思ったら、たったそれだけで?怒りすら覚えました。傲慢なキリスト教の時代を象徴する出来事です。と同時に強大な力を持っていたローマ教皇の権力が弱体化していく姿も描かれ、1860年にイタリア王国成立。その過渡期に翻弄された少年の運命が描かれていました。スピルバーグが映画化していたら、どんなテイストだったろう。

sironabe
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