「少年期、青年期の二人が良かった」エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 ほりもぐさんの映画レビュー(感想・評価)
少年期、青年期の二人が良かった
6歳でユダヤ教徒の両親の元から離され、カトリックの教会に入った彼の心境…なかなか想像しにくいですが、私には相反する気持ちに揺れ続けているように見えました。
ピウス9世に対しては、尊敬や敬愛だけではなく、家族と引き裂かれた憎しみを心に秘めていたのではないでしょうか。
衝動的な行動に、理屈では説明できない彼の心の揺れを感じました。
青年エドガルドを演じていたレオナルド・マルテーゼは2023年の『蟻の王』がデビュー作です。
デビュー間もないとは思えない印象的な演技で、数日経っても表情が心に残っています。
まだ少し演技が硬いような気もするし、上手いのかどうかイマイチわからないのですが、記憶に残るタイプでとても気になります。
印象的なシーンも随所に散りばめられていて、よい作品だったと思います。
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