「「数奇な運命」、で済ませていいのかな。」エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 Kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
「数奇な運命」、で済ませていいのかな。
時代背景が絶妙。教会法という前近代的な聖なるゆえに(かつ)アウトローな法に対して、関係者は単に泣き寝入りしていたわけではなかった。言論の自由大国アメリカのメディアにも取り上げさせ世論に訴えた。
結局は、一人の人の心をコントロールしてしまうことの罪深さ、容易にコントロールは解けない(=自己否定につながってしまう?)の本性、無責任かつ罪の意識のない愚民、沈黙する神(信じるとしたら)、、、
何を馬鹿な思えるのは対岸のことだからか。現代にも蔓延る意味のないタブーは一体どれくらいあるのだろうかと考えさせられた。
映像は圧倒的に美しく、光と影効果が終始一貫。どの子どもも可愛くて切なかった。
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