「期待度◎鑑賞後の満足度◎ 信仰という個人的なものが、一家族の幸せが、宗教権力という公的なものに呑み込まれ、潰える怖さ。」エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 信仰という個人的なものが、一家族の幸せが、宗教権力という公的なものに呑み込まれ、潰える怖さ。
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①大変重厚な映画。終始冷徹な視線で描かれることで、この事件の悲劇性と社会性とが浮き彫りにされている。
②ただ、額に水を垂らして十字を切り「父と子と精霊の御名において」と唱えただけのことが、一人の少年と家族の運命を変えたことが、日本人として理解の範囲を超えている(私は無宗教ではありません)。
キリスト教とユダヤ教とは根っこは同じ筈なのに。
③キリスト教(カトリック)とユダヤ教と当時のイタリアの社会情勢を勉強しよう。何とか頭でだけでも理解出来るように。
④6歳のエドカルドが、父と逢った時は抑制していたのに、母と逢った時には抑えていた感情を爆発させるところは実に哀切。
⑤歴史的には、ローマ教皇の権力が弱体化した契機になった事件らしいが、断ち切られた親子の絆は再び繋がらなかった。
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