「醜悪な側面」エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
醜悪な側面
私の嫌いなものは、借りた金を返さないこととと、汚職とハラスメントと暴力と宗教と犯罪(法を犯すこと)なんだけど、全部盛りだった!
キリスト教もユダヤ教もろくでもないね。
法を守るのではなく、保身や権威のために他人を踏みにじる。
宗教団体という組織は、血筋、家というのと同質で、権力者の既得権益を守り、支配拡大を図り、その社会を維持してくことが本質なのかなと。
大多数に所属する安心感は、阿片(麻薬)と同じで依存性がある。
過去の歴史を紐解けば、宗教(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教…etc)が人を救ったことなんかなく、侵略を正当化する詭弁。
または、支配地へ価値基準を子供の代から刷り込み洗脳し、統治の道具として機能してきたものでしかない。
誰一人として「親の心」「家族」について慮ることなく、時間が過ぎて誘拐された子供が洗脳されていく姿を追うことで、宗教の醜悪な側面を見事に描き切っていたと思います。
ただ、これ当時のイタリア統一運動による、キリスト教というよりは教会の権力失墜、教皇領の没収の危機、新政府と教会の断絶、自由主義だったピウス9世が教皇就任後に保守にまわりコンクラーベでの公約を破って人々の期待を裏切り憎まれた、って背景を知らないと、いまひとつよくわからないかもしれません。
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