「愛に溢れた映画だった!」ポトフ 美食家と料理人 うさぎさんの映画レビュー(感想・評価)
愛に溢れた映画だった!
日差しが差し込むキッチンの中で、料理するシーンから始まる。肉や野菜が焼ける音、キッチン用具がぶつかる音…映像と音が相まって、ずっと見ていたいくらい美しいシーンだ。
ドダンがウージェニーだけのためにもてなすフランス料理、ドダンをベッド待つウージェニーの後ろ姿、散歩や食事をしながらの2人の語らい、愛が痛いほど伝わってくる。
一方で、ウージェニーを女と愛しつつ、料理人としてのリスペクトを忘れない、ドダンの気遣いが素晴らしい。
ウージェニー役のジュリエット・ビノシュは、今年60歳になっても美しいボディ。後ろ姿だけで、男をその気にさせるセクシーさがある。
「愛している」という直接的な言葉ではなく、料理や会話を通して愛を語る。この愛の表現を描かせたら、フランス映画はピカイチだなと思う。
コメントする