「全てが美しい作品」ポトフ 美食家と料理人 hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)
全てが美しい作品
ハァ~。
全てにおいて、ため息が出るほど美しかった。
交わす視線が互いを想う慈愛に満ちていて、
スクリーンからも温かい空気が流れてくるようで、ため息。
ジュリエット・ビノシュの洋梨のようなバックヌードも素晴らしくて、ため息。
愛に溢れた料理の数々に、ため息。
台所の装飾、衣装、光の加減、二人が交わす言葉、料理を作るときの所作、
そして、
大人の恋愛をここまで美しく描いた監督の素晴らしさに、感動のため息。
食が、いちばん欲望に近い、ある意味、官能的な作品だと思う。
「青いパパイヤの香り」のトラン・アン・ユン監督と後から知って納得。
映像が素晴らしく美しかったことが心に残っているもの。
この作品も、本当に美しい、という言葉がぴったり。
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