「わたしはあなたの妻?それとも料理人?」ポトフ 美食家と料理人 ひろみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
わたしはあなたの妻?それとも料理人?
美味しいものが分かるだけでなく、料理が作れてワインに詳しくて、言葉で表現するのに長けて、営業的政治もできる。それが美食家。
美食家と料理人の関係ってプロデューサーとディレクターに似てる。お互いをリスペクトしつつ、お互いを補完し合う。まさにパートナー。
料理シーンはワンカット、bgmの音楽もなし。料理の音と自然の音が背景として映画を引き立ててる。
美しい自然の中のお城で、探究心のままに料理を考案し、作り、食べる。そんな幸せな時間をただただ眺めていられる。
「人は持ってるものを求め続けることが幸福なんだ」
「わたしはあなたの妻?それとも料理人?」
「料理人さ」
最後の回想で流れてきたこの会話がずっと頭にこびり付いてる。パートナーとしての最高の関係を崩したくない、一方でそれを超えた関係を望む。その両方を求めたくなる相手といれることが幸せなんだろう。
物語的には、もう少しポーリーを引き立てたり、ストーリーを設けても良かったのではって思うけど
この料理の数々が観れただけで満足です。
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