「主人公を好きになれない」二つの季節しかない村 jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公を好きになれない
クリックして本文を読む
主人公は、周囲の人々の浅はかに常に苛立っている、自身が見込んだ相手に自分の思想を押し付けようとする、同居人でもある同僚のことをやや軽く扱うなど、傲慢さを強調した描かれ方をしている。
主人公と同僚の女性教師が議論をするシーンは名言の宝庫だと思うが、咀嚼するべき名言が早口で応酬されるため、消化不良で心に残りにくい。
風景の美しさには見ごたえを感じるものの、3時間という長すぎる上映時間の間、傲慢な主人公を見続けることに対する苦痛と、自分自身が無意識に主人公と似た言動を取っていないかと不安を感じた。このような不安を感じさせることが製作者の狙いだったのだろうか。
コメントする