「そういう終わり」落下の解剖学 muさんの映画レビュー(感想・評価)
そういう終わり
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配信だと、よく途中で止めてまた観るということをしてしまうけど、この作品は一気に観た。
結末を知りたかったし、こうあってほしい、もしくはこうはならないでほしいという気持ちが強かったからかもしれない。
でも最後まで、夫に本当はなにがあったのかは描かれない。作品の大半は裁判だが、傍聴席の一人のように聞いていると、妻に同情的にもなれるし、夫の言うことがもっともだったようにも思える。どちらか一方だけが正しいと割り切れることなんて中々なく、相手を大切に感じるのと憎いのとは両立すると思った。
もし夫が本当に妻になにか思っていたなら、当てつけとして、彼女に罪が被さるように死んだかもしれない。でも真実はわからないまま終幕する。裁判が終わっても終わっただけ、もっとなにか見返りを期待していた、というサンドラの言葉が嘘には聞こえなかったけど、わからない。
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