「夫婦喧嘩は犬も食わない」落下の解剖学 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
夫婦喧嘩は犬も食わない
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夫が家の三階から落ちて頭を打って死亡、落下で頭を打った事故なのか鈍器で殴打された殺人か定かでない、疑われた妻は裁判に・・。
カンヌのパルムドールをはじめ多くの映画賞に輝いた作品を貶すのは気が引けるが真実が曖昧なまま、ダラダラ進む法廷ドラマ。
そもそもこの夫婦、二人とも作家で夫は売れず、妻はベストセラー作家らしい、夫が妻の才能に嫉妬、売れないのは自身の才能でなく雑事に忙殺されて時間がないからと他人のせいばかり、しかも、夫は生粋のフランス人で妻はドイツ人、共通会話は英語という無理っぽい夫婦、加えて妻はバイセクシャルのレスビアンとも設定、これでもかというややこしさをこねくり回して夫婦関係の真実に迫るが、どうでもいいことばかり、小出しにエピソードを積み上げるが登場人物に魅力が無いので傍観するだけ、検察官も医者も最低でした。
所詮、夫婦の仲は他人には分からないことばかり、夫婦喧嘩は犬も食わないということなのか・・。
冒頭からヒップホップ、Pimp(ポン引き)が爆音で響き渡る、劇中では息子までピアノ演奏、この胡散臭い選曲は何なのでしょう。
タイトルから解剖学で真実が明かされるのかと思ったが物的証拠は乏しく、夫婦喧嘩とか状況証拠だけだから、推定無罪は仕方ない。ラストシーンで母子二人の寝室シーン、やっと真実が語られるのかとラスト5分に期待したが何もなし・・。
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