「心を解剖、裁く」落下の解剖学 gomako1933さんの映画レビュー(感想・評価)
心を解剖、裁く
落下した父親はもう何も言わない。
人の感情は日々変化する、家族夫婦であればなおのこと、
感情に任せて放つ言葉の元には何があるのか…
我が耳で、この応酬を冷静な時に聴くと心に色々な生き物が潜んでいたことを思い知る。
しかし法廷で検事や証人にその生き物を引っ張り出されたら苦い思いも加わってしまうだろうな。
良く感情に溺れずに答弁したのだから小説家としての力量がわかる。
その力を持ったのが女性だったから検事から執拗に責められたように見えた。
子ども(息子)の存在はもちろん大きい。
ジェンダー
特に女性視点では必ず子どもが引き合いに出される。
「マリッジストーリー」のニコール(スカーレットヨハンソン)
「オッペンハイマー」の妻キティ
「小説家の妻」?妻
みんなジェンダーで搾取される立場が女性だったけれども逆だったから、興味深かった。
サンドラ役のザンドラ・ヒューラー
トニエルドマンから大好きな役者
🐶ワンちゃんにも楽しめた。
夫婦の口論で「裁くな!」ってシーンが良かったというか、肝に銘じたいと思った。
この言葉がかなり自分にも響いてきた。
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