「ヨーロッパのガチ夫婦ケンカは怖すぎる!」落下の解剖学 のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)
ヨーロッパのガチ夫婦ケンカは怖すぎる!
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ベストセラー作家の主人公と小説家志望の夫との互いの主張の応酬は、聴いててしんどかった。
日本人同士なら、ここまで相手を追い詰めないけどなー。
このシーンを観て、改めて傾聴って大事だと実感した。
しかし、ここまでもめても、浮気してもされても、それがバレても離婚しないという不思議。
この二人が夫婦という形態をとり続けていることが、この映画で一番ミステリー。
法廷シーンでは、少々間延びしたところもあったけれど、物語は総じて面白かった。
主人公がドイツ人で、フランス語が不自由なので英語を使うシーンに、ヨーロッパを感じた。
確かに、ヨーロッパの人って、2、3か国語(母国語と英語、プラス母国語と言語的に近い言語)話せる人が多い。
少なくとも、街中で英語で質問しても、問題なく会話は成立する。
日本では、駅やホテルの観光施設でも、スタッフが突然の英会話にワタワタしちゃうことありますもんね。
ラスト、主人公は裁判で無罪となる。
息子の証言は、裁判官の心証に大きな影響を与えたように感じた。
私も、主人公は、殺人罪で収監されるリスクを冒してまで、夫を殺さないと思う。
経済力もあるし、夫に本当に愛想が尽きたら、面倒でも合法的な離婚手続きを取るタイプ。
母親なら、障害の有無にかかわらず、11歳の息子と離れる可能性がある選択はしない。
夫の死因は、自殺か過失かは不明だけど、転落死だと思う。
主人公には、あと5年くらいは、息子中心でしっかり子育てして欲しい。
と言いつつ、すぐ恋人とかセフレを作りそう。
恋愛よりは、子育ての方が、私は奥が深くて面白いけどなー。
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