劇場公開日 2024年2月23日

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「ショパンとアルベニスに象徴される母と父の不和と対立の物語。そこで息子の選んだ道とは?」落下の解剖学 じゃいさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ショパンとアルベニスに象徴される母と父の不和と対立の物語。そこで息子の選んだ道とは?

2024年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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じゃい
momokichiさんのコメント
2025年3月25日

ダニエルが弾くショパンが和音パートから主旋律パートに代わっていたこと、それが「主従関係の逆転」とみてとれること。まさに目から鱗でした。最後の「母の頭をなでるシーン」とも確かに呼応している。

下記の曲の対比も。

>リズム重視で攻撃的だがどこか繊細で神経質なアルベニスと、美しく静謐ながら手の込んだ半音階進行に毒をひめるショパンの対比。それはそのまま、この映画で対立せざるを得なかった二人の心的世界を象徴しているのかもしれない。

「美しく静謐ながら手の込んだ半音階進行に毒をひめるショパン」なんてまさにどこか疑わしいサンドラそのものじゃないですか。
じゃいさんの読み解く力と言語化能力に圧倒されました。

momokichi
talismanさんのコメント
2024年5月8日

雪→ファーゴ、連想しました。映画タイトル、オリジナルも直訳にした邦題もとてもいいと思いました。そして言語の問題(母語は何か、フェアな第三言語は何か、この家族はどこに住んでいるのか)に特に魅せられました

talisman
ゆーきちさんのコメント
2024年3月22日

あの3か国語でやりとりされる展開まで、夫婦同志お互いのストレスが伝わる秀逸な脚本でした。

言語を通して見えてくる世界や文化の違いが学べ、刺激はもらえますが、日本のよさを伝えたいことだけは、自分の核の部分になっています。
難しい作品なのにレビューが多くて嬉しいです。

ゆーきち
ゆーきちさんのコメント
2024年3月21日

共感ありがとうございました。

いやー、めちゃくちゃレベル高いレビューで、作品の質の高さを再確認できました。

ゆーきち
uzさんのコメント
2024年3月7日

過去作のみならずクラシックなどへの深い造詣、いつも通り読みごたえがありました。
もうお金取っていいレベルでは?笑

uz
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