「脚本が秀逸すぎる、、」落下の解剖学 MarieFilmさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が秀逸すぎる、、
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つまらなく感じた私たちは、まんまと製作陣の思惑にハマっているのだろう。
本作はスクリーンを通り越して「私たちの感情の動きも含めて一つの作品になっている。」から。
作中で主人公サンドラが見ているTVの中の人たちが言ってくれています。
「彼女が(事実を元にした作品を書く)小説家だから、今回の事件が単なる自殺だとつまんないよね」って。それに加えて、視覚障害を持つ息子に夫婦の不仲。
この事件をドラマティックにする材料なんていくらでもある。なんならわざと観客がミスリーディングしてしまう要素をふんだんに詰め込んだハッピーセットのような作品だから。
要するに、これは「事実より自分達が解釈したいように事実を捻じ曲げる「私たち」に対するアンチテーゼ」であり、そのミスリーディングを楽しむ作品。それこそがこの作品の伝えたいこと。だから脚本賞を獲ったんだと思う。もう一回観たい。
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