「けっこう面白い」落下の解剖学 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
けっこう面白い
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旦那さんがかわいそうで見ていられない。小説家になりたくて相当な苦しみようで、しかし彼には何が何でも完成させると言う気概がない。それで奥さんに当たり散らしてもどうしようもないし、奥さんも困る。家事の分担で文句を言うがそれはあきらめるしかなく、それができなかったら別れるべきだ。内装工事をしている余裕があるなら小説を書けばいい。奥さんの稼ぎで食わせてもらって書くべきだ。それができないから死んでしまったのだろう。『シャイニング』のジャック・ニコルソンは書けなくて殺人鬼になったと解釈しているのだけど、彼は自殺した。
子どもの失明は本当に考えられないほどつらい。結局のところ、意味もなく殺人の容疑を掛けられた奥さんもつらい。判決が出た後、不穏な場面がだらだらと続いてやっぱり奥さんが犯人だった、みたいなオチがあるのかとハラハラした。
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